私、大家になります！～ARS～ (ページ22)

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相葉さんの過去ページ22

雅紀「俺を引っ張っていっている時もそう。他の4人に俺がガキみたいってバカにされないように、
わざとらしくないことしたんでしょ？」

……ここまで的を得たこと言われると、私も恥ずかしいんですが。

A「でも！！楽しかったのは本当ですから！」
雅紀「ふふ、それは分かってるよ」

うぅ…穴があったら入りたい
いや、潜り込んで冬眠したい気分だ

雅紀「俺ね？遊園地自体初めてなんだ」
A「そう…なんですか」
雅紀「遊園地だけじゃない。こうやって誰かと出かけること自体お初なの」
A「はぁ…」

雅紀「俺、父ちゃんと母ちゃんの3人暮らしだったんだ。
でも、父ちゃん結構酒癖が悪くて…
俺と母ちゃんにいつも手をあげてた
耐えられなくなった母ちゃんは俺を捨てて家を出てっちゃった
そっからは…本当地獄だった
殴られる大声で怒鳴られるの無限ループ。
小学校と中学校は…ほとんど行ってないかも
っていうか、お金が勿体無いからって行かせてもらえなかったんだけどね？
ふふ、そういう自分はお酒にお金を使ってるくせに…」

……突然語りだした相葉さんの声は普段より低く
まるで何かに憑かれたみたいに淡々と喋っていて…
何か怖い…

雅紀「あれはいつだったかな…学校の方から警察に通報があったみたいで…家に来てー…
俺の状態を見て、父ちゃんは逮捕されて俺は児童相談所に保護された
すぐに施設に移されたわけだけど…まぁ、結構浮いてたよね
歳の割りに当時最年少で施設にいた子よりもガキっぽかった…
同年代の子達と関わる時期をあの人に奪われてしまったんだからね
それに勉強も分からないから、自分より年下の子達にバカにされてて…

じいちゃんに会ったのは、18歳になってあと少しで施設を出なきゃいけないっていう時だったと思う
どこで俺のことを知ったのか分からないけど、引き取りたいって…
でも、俺は当時じいちゃんが怖くてその有難い申し出を拒否したんだ
じいちゃんが死んで…今年37歳になるけどあの時のこと後悔してる
あの時受け入れていればもっと長くじいちゃんといれたのにって…」

…ん？っていうことはじいちゃんと相葉さんが初めて会ったの今から19年前だよね…
…私が3歳の時じゃん！ばあちゃんもまだ生きてたし…

全然じいちゃんが分からないよ