私、大家になります！～ARS～ (ページ21)

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謎の応援をもらった私は、何を頑張ればいいか分からず
とりあえずさっきみたいに相葉さんを全部の乗り物に連れて行くしかなかった

乗り物に乗っている時や、次の乗り物のところまで移動している時
さっきの二宮さんの言葉を思い出してチラチラと
相葉さんの様子を確認するが
本当にアトラクションを楽しんでいるようで、出てくる反応がまるで小さい子どものようだった

雅紀「あひゃ、楽しかった～」
A「ですよね！あ、最後観覧車乗りましょ！」
雅紀「いいね～乗ろう乗ろう！」

気づいた時には友達のように自然に彼と会話していた
まるでちょっとした遊園地マジックにかかったみたいだ

お互いに高いテンションのまま、売り場で観覧車に乗る分の切符を買い、
それを観覧車担当の男性に渡す

するとゴンドラがタイミングよく私達の前に来たので
男性にドアを開けてもらって2人で中に入りまたドアが男性によって閉められた

閉められた瞬間、なぜか相葉さんはさっきまで出していた笑顔から真顔に変化し
私の目を見ずにゴンドラの窓から見える景色を見始めた

えっと…私はどうすれば？
とは思うけど、実は根っからの人見知りの私はこういう時の対処法を持ち合わせていない
大体、話を振ってくれるのは相手からだったし…

そう考えると結構今日頑張ってたよね？私！

と、とりあえず…私も景色見ようかな…

彼と同じ方向にある窓に近づき、外を見る

A「ふふ、凄いな…」

私の目の前に広がっているのは、この遊園地がある周辺の町の景色。
つい、さっきまで乗っていた乗り物が上にあがるにつれてどんどん米粒ぐらいに小さくなっていく

あ、あそこにいるの大野さん達かな？服装的にそうっぽいし…

そんな風に一人でぶつぶつと独り言を言いながら景色を楽しむ私

「ありがとう…」

…え？
静かだった空間に聞こえた声にビックリした私はキョロキョロと周りを見る
私、聞いちゃいけないもの聞いちゃった？
と一瞬思ったけど

雅紀「俺のために…気使ってくれたんでしょ？」

相葉さんの続けて言われた言葉に
さっきのは相葉さんが言ったんだと知り、ちょっと安心した私

A「そんなことないですよ…私も乗りたかったので、反対に相葉さんを振り回しちゃったかな～って…」
雅紀「…本当に？」
A「本当です！」
雅紀「…俺には、大家さんが無理しているように見えたけど…例えばジェットコースターとか」

やっぱり、バレてたか…