193翔side ページ7
和也「……それで？これからどうするんですか？」
結局、犯人達からの伝言しか聴いてませんし
とため息を吐くニノ
A「あの様子だと、私達に話してくれなさそうだもんね……」
雅紀「まぁ、しょうがないって！
それに、最後って言うぐらいなんだから、
さっきの伝言を俺達の推理で解決していけばいい話でしょ？
さっさと警視庁に戻って、捜査会議やっちゃおうよ！」
俺達に流れる空気を変えるように
明るい声で言う相葉くん
ってもう走り出しちゃってますけど
潤「ちょっと、ここ病院だから走んなって！」
和也「ほんと、あの人はバカなんですか？」
と言いながらも、楽しそうに相葉くんを追いかける2人
あぁもう、看護師さんに注意されちゃってるじゃん！
走らないでください！って
叱られている3人を横目に
俺達3人が病院の入口まで歩いていると
後ろから俺達を呼び止める声が
振り返ってみると
新井刑事が息を切らして立っていた
って貴方も走ってきちゃったんですか？
という突っ込みを心の中だけに留める
智「けんさん、どうしたんですか？」
新井「本当にすまん、俺の力不足で……」
翔「そんな！新井刑事は何も悪くありませんよ！」
新井「いいや、俺がもうちょっと説得ができれば、君たちもこの捜査に参加できたわけだし……」
悔しそうに顔を歪める新井刑事
その様子を見た智くんは、やわらかい笑みを浮かべて彼に近づいた
智「んふふ、けんさんはおいら達を守ろうと今回の立会人として参加してくれたわけですよね？
その気持ちだけで十分です。」
その言葉に新井刑事は、どこか納得できないところがあるものの
何かを決意した表情に変化していた
新井「おおちゃん……俺、お前達に情報がいくよう努力するから、いつでも頼ってきてくれ！」
と言うと、俺達の返事も聞かず
風のように去っていった
A「新井刑事……大丈夫ですかね？」
翔「さぁ？でも、俺達のために動いてくれようとしてくれるんだから、その期待に答えないとな」
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2018年5月22日 12時
