ARS課の事件簿5 (ページ40)

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226 いなくなった翔side ページ40

翔「いなくなったって……？」

和也『さっき……まで、二手に別れて盗聴電波を追っていたんです……
そうすれば、奴等の潜伏場所が掴めると思って……』

翔「うん……」

和也『それで、時間になったら
途中でもこの場所に一旦集まろう……って
でも……っ』

翔「……時間になっても来なかったと」

和也『はい……っ、電話をしても繋がらなくって……』

翔「相葉くんが、今日たまたまスマホを持っていなかったんじゃ？」

和也『そんなことはありません！
別れる前に、

雅紀『もし時間に間に合いそうになかったら、電話しようね』

って自分のスマホを、僕の目の前でフリフリしながら見せていたんです！

それに、あの人のことです。
マナーモードにはしてないはずです……』

うーん……

翔「……とりあえず、戻ってこい。
俺が他の皆にも連絡しておくから」

和也『……すみませんっ』

そう言うとニノは電話を切った

翔「ダメだ……頭の中の整理が追いつかね……っ」

相葉くんがいなくなった？

信じがたいことだが、ニノのあの話し方だと
……事実だろう

でも、何で？

……あぁ、ダメだ。
頭が混乱してて、冷静に推理できない……。

翔「とりあえず、皆に早く戻るようにメールしないと……」

そう言うと俺は、メール作成画面を開き

〔緊急事態。理由は聞かないで、直ぐ戻ってきて。〕

と打ち、3人へ一斉に送った……