210 不安 和也side ページ24
その後、僕達は明日からの捜査の割り振りを行った
ちなみに
僕と相葉さんは、田原の友人関係をあらうことと
田原が犯人となる完璧な物的証拠を見つけること、盗聴機を仕掛けた犯人を見つけること
大野さんと潤くん、Aは
大宮銀行の事件と成田刑事殺人事件を、最初から調べ直すことに決まった
でも……
もしかしたら、調べる前にあっちが動き出すかもしれませんね……
雅紀「ニノ？」
和也「何ですか？」
雅紀「皆……帰ったよ？」
ふと周りを見ると、この部屋には相葉さんと僕しか居なかった
和也「あぁ…すみません、直ぐに準備しますね？」
慌ててカバンに詰めこむ
雅紀「ふふ、ニノも俺みたいにぼーっとすることあるんだ」
にやにやしながら、俺に言う相葉さん
和也「相葉さんと一緒にしないで下さいよ！
ただ、これからのことを考えてただけです！」
雅紀「それをぼーっとしてるって言うんですぅ」
ムカつくわ……
雅紀「まぁ…分かるっちゃあ分かるけどね……」
和也「……何がですか？」
雅紀「不安なんでしょ？結局犯人側に知られちゃったわけだし」
和也「……」
図星だ。
それに、僕達は最大の嘘をついた
相葉さんは4人のことも疑ってると言ったが、
本当は誰が仕掛けていたのかを僕達は知っている
ただ、あの人のことだ。
もしかしたら、僕達が既に気づいていることに勘づいているかもしれない
和也「僕達……殺されるんですかね？」
雅紀「……何で？」
和也「考えて見てくださいよ。
犯人達の目的は、20年前の復讐です。
それに……僕達が、早い段階で盗聴機の存在に気づいていたことを
あっち側に知られてしまった。
頭のいい犯人のことです。
復讐を邪魔されないように、僕達を消しにくるかも……っ！」
驚いた
何故なら……
相葉さんが、前から抱き締めてきたのだから……
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2018年5月22日 12時
