【暗殺教室】渚君は猫耳少女に恋をした。 (ページ16)

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貴side

貴「渚君…？どうしたの？」

私は驚いた顔をした、渚君に言う。
(私の顔、なんか付いてる？)

渚「Aさん…そのアザ…手の…」

貴「…見ないで…」

前に似た言葉を言ったことがある気がする。

渚「あの時の女の子…Aさん…なの？」

貴「えっ…とぉ、なんのこと？」

渚「覚えてない…？ほら、デパートで、迷子になった僕を母さんのとこまで連れてってくれたこと…」

………もしかして、あれのこと？私がキャッツの力を手にいれて、誰かに見せたいなーって思ったときの…

キャッツの力は、7さいになると、同時に得ることができる。キャッツの主な力は、身体強化、優れた嗅覚、暗闇でも物をしっかり見ることができる。

迷子の少年をたまたま見つけ、優れた嗅覚で親を見つけてやった。

その時の子なの？あの、優しい笑顔を向けてくれたのは、君なの？

姉は、キャッツの力を手に入れられなかった。私は手に入れた。姉は私をどこか、恐れるような笑顔をいつも向けていた。あんなに、優しい笑顔を見たのは、初めてだった。

貴「…うーん、覚えてないかな…」

気が付けば、何故か嘘をついていた。気まぐれに嘘をつきたかった。そんな理由で嘘をついてしまった。