はちぐーる ページ9
炭「Aさん.....だよね?」
「なんだ、気づいていたの。」
その後地下室で話し合いをした。その時に聞いたのだけど、女の方は珠世、男の方は愈史郎というらしい。
ちなみに炭治郎は匂いですぐに私だって気づいたみたい。
「Aさんは、いったい何者なんだ?鬼のような匂いがするけれど、Aさんからは鬼とは全く違う不思議な匂いも感じる。」
珠「やはり、そうなのですね。私もあなたが鬼のようには感じませんでした。でも、いったい何故ですか?」
「.....うーん、言葉では説明出来ないです。」
珠「そうですか.....、もし良かったら、あなたの血をわけてもらえませんか。」
「それも、ごめんなさい。」
炭「Aさん、何故!」
私はその言葉に下を向いてしまった。このまま無言を通したかったけど、愈史郎がこちらを睨んでくるから説明はした方が良さそうだ.....。
「わかっているかもしれないですけど、私と同種族のものはこの世界にいないんです、この血は私で滅ぼしておきたい。」
炭「.....この世界?」
「炭治郎、人には言えないことの一つや二つあるものよ。まあ人じゃないけどね。」
珠「その通りですね。では私たちはこの土地を去ります。あなたたちの武運長久を祈ります」
炭「.....はい。」
珠世さんは鬼舞辻無惨を避けているらしい。
私はもう何度も遭遇しているが。
愈「炭治郎.....。お前の妹は美人だよ。」
そう言うが否や、照れ隠しか早歩きで出ていった愈史郎。
炭治郎は万遍の笑みを浮かべら愈史郎を見送った。
炭「Aさん、俺あなたに言いたいことがたくさんあった。」
「うん。」
炭治郎「Aさんがまだ何者かはわからないけど、でもずっと俺の大切な家族だ。禰豆子と同じ。だから、もうAさんと離れ離れになりたくない。」
「.....そうだね、私も同じ気持ち。」
炭「じゃあ!!」
「でも、一緒には行動出来ないよ。禰豆子ならまだしも、私はたくさん人を食べてるし、まず鬼ですらない。鬼殺隊にとっては未知の敵になる。」
炭「.....」
「炭治郎にはこれからもっと強くなって鬼殺隊で活躍して欲しい。でも、もし困ったらこの笛を吹いて、直ぐに駆けつけるから。」
赫子で出来た真っ黒な笛。それを紐に通して炭治郎の首にかける。
「禰豆子もどうか元気でね。」
私はそう言って羽赫で空へ飛び上がった。
無言になった炭治郎が、涙を浮かべていたことは見なかったことにした。
終わり←ななぐーる
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ゆい - 終わりですか?面白かったのに…… (2020年4月10日 21時) (レス) id: 705b8abe35 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - はい神何この最高のコンビネーションは。神としか言いようがない面白かったです!星押しました!ちゃん右ですよ (2019年12月10日 1時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
マモル(プロフ) - これはもう更新されないのですか??良作なのに、、 (2019年11月28日 8時) (レス) id: 58a48f54b9 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - おもろい!更新見たいです!!!楽しみにしています (2019年9月7日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
りょうまん - 楽しんで見させてもらってます! 頑張って下さい! (2019年7月19日 5時) (レス) id: 301d98f857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずれら | 作成日時:2019年5月11日 23時