いちぐーる ページ2
今日はいつもに比べて寒い日だ。
お客さんもそこそこで、喰種の私はコーヒーを飲んで1人暖にあたっていた。
だが、火鉢の炭が切れそうだ。
私は重い腰を上げて炭を買うために外へ出る。
「おーい!」
外に出て直ぐに見つけた赤がかった髪の男の子。
この子の名前は竈門炭治郎、山に暮らす一家の長男で、出稼ぎのためにこうして町に降りてくる。
炭「あっ、Aさん!もしかして、炭を買ってくれるのか?」
「ええ、今ちょうど切らしていたところだから助かるわ。」
炭「よかった、ありがとう!」
「こちらこそありがとう。」
そういうと少し照れた様子で炭治郎が籠の炭を渡してくれた。
まだ小さいのに大変だろう。
「よかったらお店のお茶でも飲んでいってよ。」
炭「えっ!.....いえ、家族が待っているから、また、家族と来た時に!」
「そう、わかったわ。気をつけてね。」
これが長男としての義務なのだろうか。
暗い顔で作り笑いをした炭治郎にいい子いい子、と頭を撫でたら顔を赤くして下を向いてしまった。
そのまま炭治郎を見送って茶屋に戻る。
かけて行った先で直ぐに声をかけられている炭治郎を見て思わず微笑んだ。
この町はとても平和で、自分が喰種であることを忘れそうになってしまっていた。
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ゆい - 終わりですか?面白かったのに…… (2020年4月10日 21時) (レス) id: 705b8abe35 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - はい神何この最高のコンビネーションは。神としか言いようがない面白かったです!星押しました!ちゃん右ですよ (2019年12月10日 1時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
マモル(プロフ) - これはもう更新されないのですか??良作なのに、、 (2019年11月28日 8時) (レス) id: 58a48f54b9 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - おもろい!更新見たいです!!!楽しみにしています (2019年9月7日 0時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
りょうまん - 楽しんで見させてもらってます! 頑張って下さい! (2019年7月19日 5時) (レス) id: 301d98f857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずれら | 作成日時:2019年5月11日 23時