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Kento side
ほんとにキツすぎるだろこの山！
休みなく登ってしばらく経って、体力も気力も限界。
｢すいません、そろそろ休んでも良いですか｣
風磨が休憩を求めてくれた。
助かったぁ。
誰も喋らない時間が続く。
と、斜め前に座っていた松島が前屈みになって忙しなく息をし始めた。
マ｢聡ちゃん！？｣
立ち上がろう立ち上がろうと思っても立ち上がれず後ろからぼーっと眺めることしか出来ない。
しばらくすると発作は治まり、不安そうに縮こまって座っているのが後ろから見える。
俺も……結構限界かも。
体力が足りない自分が情けない。
結局俺と松島とスタッフさん1人がここに残ることになり残りのみんなは再び出発した。
風｢中島、松島、ゆっくり休んでから来いよ｣
声を出す気力もなく、手だけで応える。
風磨がいれば勝利もマリウスも安心だな。俺も松島を安心させてあげなきゃ。
聡｢ケンティー、喉乾いた｣
｢俺も。スタッフさん、飲み物ありますか｣
スタッフ｢すいません、さっきので無くなっちゃって…｣
まじか……
そういえば……
｢さっき、川ありましたよね！ 水、取ってきます｣
スタッフ｢え、いや、俺が行きます｣
｢スタッフさんは松島についていて欲しいです｣
スタッフさんは一瞬考えたあと、トランシーバーを差し出してきた。
スタッフ｢じゃあ、これ持って行ってください。何かあったらすぐに連絡してください｣
｢わかりました！｣
聡｢ケンティー、ごめんね。気をつけてね｣
｢任せろ！｣
俺はそう言い残してさっきちらっと見た川を目指して歩く。
1人になって自分の中のネガティブな部分がぶわーっと吹き出す。
ずっと4人に会えてなかったけど、4人楽しそうだったな。
俺がいない間にあったことで盛り上がってたりするし。
何より菊池がしっかりしてるから、俺なんていらないんじゃないかって。
川が見えるところまで来たが結構距離がある。
そして、目の前には草と木が生い茂る崖。
俺とみんなみたいだな。
みんなは川のように力強く流れてるのに、
俺は遠くで止まったまま。
｢……っはぁっ……はぁ…はぁ…はぁ…｣
胸がつかえたように息が出来なくなった。
｢はぁっ…はぁ…はぁ……っ｣
なんか……もういいか。
心の中で何かがストンと落ちて、
そのまま前屈みに倒れた。
みんな……バイバイ。
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あふい - 更新待ってます。 (2021年10月10日 21時) (
レス) id: 3848730b13 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - ハッピースクールさん» 感想ありがとうございます！！5人の絆が大好きなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年5月27日 23時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - いつもこの作品を楽しく読んでいます。5人の絆が凄く感じられて、えびふりやあさんの文才凄いなぁと思っています。これからも、えびふりやあさんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月27日 8時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - くるみさんじゃないですか！！！素敵な感想ありがとうございます。すごく嬉しいです^^私も陰ながらくるみさんの作品拝見しております！これからもお互い楽しんで書きましょ♪ (2020年5月11日 20時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 初めまして。いつもえびふりやあさんの作品，楽しく拝読させて頂いております(*^^*)とても優しい言葉遣いと，彼ら5人の良さが伝わってくるこの作品はとても素敵です！小説を書くということは物凄く大変なことですが，陰ながら応援させて頂きます(^^) (2020年5月11日 10時) (レス) id: 5c0fc337d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2019年8月25日 15時
