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Fuma side
マリウスが中島の腕の中で意識を失うのを見ながら、俺は立ちすくんでいることしか出来なかった。
｢マリウス……っ、マリウス…｣
中島の呼びかけにも反応しない。
なんて最低なことをしたんだ、俺は。
ここまであいつを追い詰めてたなんて。
スタッフさんがマリウスを医務室に連れて行って、俺たちは何も無かったようにリハを続ける。
｢風磨くん…俺…っ｣
リハの合間に松島が話しかけてきた。
｢どうしよう。マリウスに悪いことしちゃった。マリウスのところ行った方がいいかな…｣
｢あいつは大丈夫だろ。たぶん｣
｢そうだよね…｣
自分の性格がつくづく嫌になる。
松島みたいに正直に自分の気持ちを言えたらいいのに。
リハは進んでいくがさっきまでの綺麗な空間が嘘のように、
真っ暗な、虚しい世界が広がるばかりだった。
｢風磨。場所、違う｣
中島にまで指摘される始末。
俺はメンバーのことも見ることができていなかった。
なんて虚しいことをしてたんだろう。
｢ごめん…っ。抜けます…！｣
｢菊池！？｣
気付いたら俺はステージから降りてマリウスのいる所へと向かっていた。
｢……マリウス！｣
マリウスのいる部屋に駆け込むと、いつの間にかたくましく成長していたマリウスがソファに横たわっている。
｢…風磨…くん？｣
｢ごめん…ごめん、マリウス…｣
｢風磨くん？ リハは？ 終わったの？｣
近付くとマリウスの頬には涙の跡があった。
｢ごめんな、マリウス。お前は大学も…仕事も…頑張りすぎなくらい頑張ってたのにな…｣
｢風磨くん…｣
｢なんて謝ればいいのか…本当に…悪かった｣
｢ううん。僕の方が謝らなきゃいけないの。
もっともっと早く風磨くんたちを頼ってれば良かったなって｣
マリウスは、強かった。
もう子供だった、守らなきゃいけなかったマリウスはいないんだ。
｢明日のライブはちゃんと出るから。わからない所教えてください！｣
｢…あぁ。ごめんな｣
｢風磨くん。笑顔して｣
｢……え？｣
｢笑顔。にーって｣
｢に…にーっ…？｣
｢僕は、みんなが笑顔なのが1番好きなんだ！｣
そう言って笑う彼。
笑顔はずーっと変わらないのに、こんなに強くなって。
俺らの力の源は彼の笑顔だったり…するんだよな。
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胡桃さんリクエスト
終わらせ方がどんどん下手になっていく気がします…。ごめんなさい！
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あふい - 更新待ってます。 (2021年10月10日 21時) (
レス) id: 3848730b13 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - ハッピースクールさん» 感想ありがとうございます！！5人の絆が大好きなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年5月27日 23時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - いつもこの作品を楽しく読んでいます。5人の絆が凄く感じられて、えびふりやあさんの文才凄いなぁと思っています。これからも、えびふりやあさんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月27日 8時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - くるみさんじゃないですか！！！素敵な感想ありがとうございます。すごく嬉しいです^^私も陰ながらくるみさんの作品拝見しております！これからもお互い楽しんで書きましょ♪ (2020年5月11日 20時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 初めまして。いつもえびふりやあさんの作品，楽しく拝読させて頂いております(*^^*)とても優しい言葉遣いと，彼ら5人の良さが伝わってくるこの作品はとても素敵です！小説を書くということは物凄く大変なことですが，陰ながら応援させて頂きます(^^) (2020年5月11日 10時) (レス) id: 5c0fc337d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2019年8月25日 15時
