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Marius side
どうしよう。
明日からライブだって言うのに、立ち位置がちゃんと覚えられてない。
なんでかって、大学の課題もスピーチ原稿もこなさなきゃいけなくて、
その上振り覚えに必死で。
そこまで気が回らなかった。
こんなのただの言い訳なんだけどね。
風磨くんも、ケンティーも、勝利も、聡ちゃんも。
みんな忙しくてもここまでやってきてるんだもん。
｢ごめんね聡ちゃん、ここの僕の立ち位置わかる？｣
｢う〜ん、そこら辺だと思うんだけど細かい位置はわかんないや｣
｢そうだよね…ありがとう！｣
｢ううん、ごめんね。風磨くんに聞いてみて｣
風磨くん…
忙しそうだしピリピリしててちょっと怖い。
周りを見回して他のメンバーを見る。
ケンティーもなんか今日怖い…。
勝利は馬鹿にされそうだから嫌。
しょうがないか…
｢風磨くん！ ここの立ち位置どこだっけ｣
｢………｣
ちらりと目が合うが忙しそうに歩いていってしまう。
そんなぁ。無視することないじゃん。
『なんでこんなに忙しいのにお前なんかに教えなきゃいけないんだよ』
………え？
風磨くんの背中からそう聞こえてきた気がした。
…そんなわけ、ないよね。
僕が何も分かっていないのを他所に、リハは着々と進んでいく。
あーーもう全然わかんない！
｢ねぇ風磨くん、この後なんだっけ！｣
｢………｣
ちらりと見られるが迷惑そうな表情……に見える。
『忙しいのにお前に時間使ってらんねぇ。
邪魔なんだよ』
え？
頭の中でフワフワと聞こえる風磨くんの声。
風磨くん…そんなこと思ってるのかな。
そんなわけない！
頭をブンブン振ってそんな考えを打ち消す。
音楽が鳴ってるのにぼーっとしちゃって風磨くんに突き飛ばされて、
挙句怒られる始末。
｢なぁ、お前やる気ないなら1回休む？｣
｢あるように見えないんだけど。できるの？｣
｢怪我してからじゃ遅いんだぞ｣
目が合って聞こえるはずのない声も聞こえるような気がして。
『迷惑なんだよ。消えろよ』
……やっぱり。さっき聞こえてた声はほんとだったのかな。
胸がつかえるように息が出来なくなるのに、気付かないふりをする。
だれか…たすけてよ…
｢マリウス！｣
なんかケンティーに呼ばれてる。
わからない。
きこえない。
いきができない。
もう………無理だ
4人が駆け寄ってくるのを見ながら僕は意識を手放した。
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あふい - 更新待ってます。 (2021年10月10日 21時) (
レス) id: 3848730b13 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - ハッピースクールさん» 感想ありがとうございます！！5人の絆が大好きなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年5月27日 23時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - いつもこの作品を楽しく読んでいます。5人の絆が凄く感じられて、えびふりやあさんの文才凄いなぁと思っています。これからも、えびふりやあさんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月27日 8時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - くるみさんじゃないですか！！！素敵な感想ありがとうございます。すごく嬉しいです^^私も陰ながらくるみさんの作品拝見しております！これからもお互い楽しんで書きましょ♪ (2020年5月11日 20時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 初めまして。いつもえびふりやあさんの作品，楽しく拝読させて頂いております(*^^*)とても優しい言葉遣いと，彼ら5人の良さが伝わってくるこの作品はとても素敵です！小説を書くということは物凄く大変なことですが，陰ながら応援させて頂きます(^^) (2020年5月11日 10時) (レス) id: 5c0fc337d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2019年8月25日 15時
