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So side
忙しい2人の代わりに、俺と風磨くんがかわりばんこに勝利の傍についている。
あれからしばらく経ったけど、勝利はまだあの日と変わらず黙って寝ているだけだ。
｢松島おつかれ〜｣
｢風磨くんもお疲れ様｣
風磨くんはちらっと勝利を見る。
｢変わらず？｣
｢……うん｣
｢そっか｣
2週間……2週間もずっとこんな調子。
｢あいつ辞めたってよ｣
｢そっ……か｣
あいつ……あのプロデューサー。
あれからずっと謹慎していたみたいだけど漸く辞めたらしい。
……正直どうでもいい。
あいつが辞めたところで勝利の状況が変わるわけじゃないし。
沈みかけた陽にぼんやりとオレンジ色に染まる病室で、
僕らは黙っていることしか出来なかった。
そして、｢それ」は突然起こった。
｢勝利！？！？｣
目が虚ろに開いている。
｢勝利……！ 勝利！｣
返事は無い。
目はただ1点を見つめているばかりだ。
｢勝利…？ 聞こえてる？｣
｢……………おれ、｣
｢ん？｣
｢俺、死ななかったの？｣
｢生きてるよ、当たり前じゃん…！ 勝利が死ぬ訳ない｣
無理に笑うのが精一杯だった。
｢俺、死ねなかったんだね｣
………勝利？ こんなの…勝利じゃない。
｢松島、大丈夫か？｣
体が震える。自分の顔から笑顔がスーッと消えていくのがわかる。
｢ふ………ふざけんなよ！｣
空気が凍った。
｢俺らが……っ、どれだけ心配してたか分かってんの！？ ふざけるのもいい加減にしろよ！｣
｢ごめん…｣
｢謝って欲しいんじゃないの！ ただ…ただ頼ってほしかったの！｣
あーー、もう分かんない。
｢なんで頼ってくれなかったの？ そんなに頼りない？
ごめん…………っごめん、勝利｣
｢そぅ……くん、｣
｢松島、落ち着け｣
風磨くんに背中を抱きかかえられて漸く自分がしゃがみこんでしまっていることに気づいた。
｢ごめんなさい…｣
｢松島、思ってること、全部言っていいと思うよ。
落ち着いて。気持ち伝えて？｣
｢勝利…｣
今はただ一言。
これだけ伝えさせて。
｢勝利は僕にとって本当に大切な人なんだ…
だからもっと自分を大切にして欲しい｣
勝利の頬をゆっくり涙が伝った。
・・・・・・
由真さんリクエスト
ありがとうございました！
亀更新すぎてごめんなさい(＞＜)
いつでもリクエスト待ってます！
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あふい - 更新待ってます。 (2021年10月10日 21時) (
レス) id: 3848730b13 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - ハッピースクールさん» 感想ありがとうございます！！5人の絆が大好きなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年5月27日 23時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - いつもこの作品を楽しく読んでいます。5人の絆が凄く感じられて、えびふりやあさんの文才凄いなぁと思っています。これからも、えびふりやあさんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月27日 8時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - くるみさんじゃないですか！！！素敵な感想ありがとうございます。すごく嬉しいです^^私も陰ながらくるみさんの作品拝見しております！これからもお互い楽しんで書きましょ♪ (2020年5月11日 20時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 初めまして。いつもえびふりやあさんの作品，楽しく拝読させて頂いております(*^^*)とても優しい言葉遣いと，彼ら5人の良さが伝わってくるこの作品はとても素敵です！小説を書くということは物凄く大変なことですが，陰ながら応援させて頂きます(^^) (2020年5月11日 10時) (レス) id: 5c0fc337d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2019年8月25日 15時
