5人ならうまくいく*Part2

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So side


撮影が終わった。


笑えてたかなんか分からない。


ただただ勝利の顔が頭の中でチラチラと浮かんでいただけだった。




スタッフ｢お疲れ様でした。

…勝利さんのこと、私たちは何も出来なくて申し訳なかったです｣

健｢いえ、こちらこそこちらの都合で4人になってしまってごめんなさい｣




スタッフと話しているケンティーの顔が怖すぎる。




そうだよね。




僕も一刻も早く楽屋に戻りたい。勝利の安否を聞きたい。勝利のところに駆けつけたい。







挨拶もそこそこに僕らは震える足を抑えながら楽屋に戻る。


そこには血の気の無い顔で俯く長谷川さんがいた。





風｢長谷川くん、勝利は…！？｣

長谷川｢勝利さんが……っ｣




そこからの記憶が無い。

いきなり周りの世界が真っ暗闇になって、手足が震えて、胸が苦しくて、どうしていいか分からなくなって。


僕は泣きながら車に乗っていた。




風｢松島…｣





風磨くんに肩を抱かれる。

ちらりと覗くと風磨くんの頬も涙で光っている。





病院に着いて真っ直ぐICUに向かった。




無機質な部屋の中に横たわる勝利を見て体の力が抜けた。




｢勝利………なんで………｣




顔も傷だらけ。



そこら中包帯だらけ。



今は機械が無ければ生きてもいけない勝利の体。




｢なんで……！ なんで！？｣




勝利さんが…っ！ 手首を…切って…窓から飛び降りた…って！




さっきの長谷川さんの声が頭に鳴り響く。




勝利は…死んじゃうの？





僕らはそんなに頼りなかった？


どうして何も言わずにこんなことしたの？

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