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Fuma side
聡｢ちょっ…風磨くん…っ｣
勝利たちが去った直後、俺は迷わず崖を下り始めた。
半ば落ちるように。
頬に当たる枝など気にしない。
聡｢風磨くん！ 無茶だよ！！ 戻ってきて！？｣
ごめん…松島。
俺には行く以外の選択肢がねぇんだよ。
｢中島！！｣
中島までもう少しのところで声をかけると、中島が半目を開けた。
｢……菊……池？｣
｢っ…大丈夫か！？｣
最後の数メートルを滑り降りて中島の傍らにしゃがむ。
｢菊池……ほっぺ、血、出てるよ…｣
｢ばかっ…お前が……っ｣
何から言っていいのかわからない。
｢菊池、ごめん………俺…｣
｢謝るなって…謝るのは……俺の方だから…｣
｢ううん、ロケ、使えなくなっちゃったね。ごめん｣
何言ってんだよ、こんな状況で…。
｢聡ちゃんは？ みんなは大丈夫？｣
なんでこいつはこんな状況でもメンバーのことを心配できるのか。
｢なんでお前…他人のことばっかり…｣
｢他人じゃないよ？ メンバーだもん｣
なんでこいつは
こんなに綺麗に笑えるのか。
｢俺…変なこと……っ考えちゃってさ……っはぁっ……みんなのこと………っ……こんなに好きなのに……っ｣
息遣いがおかしくなってきたのを見て、俺は何も言わずに抱きしめた。
｢菊池…っ？｣
｢もう何も言わなくていいから｣
中島はコクンと頷く。
どのくらい時間が経っただろう。
中島は体力の限界が来たのか俺の肩で眠りについている。
でも、確かに
確かに彼の温もりを感じて
俺とこいつはこの時、確かに同じ場所にいた。
勝｢風磨くん！ 健人くん！！ 大丈夫ですか！？｣
中島を起こさないようにそっと手を挙げて応える。
勝｢救助が来ます！ それまで頑張って！｣
そのあと、俺らは救助隊の方々に引き上げてもらって、中島はすぐに病院へと運ばれた。
右足の骨折以外と疲労以外に目立った症状もなく、無事に数日で退院できたが、、、
中島はマネージャーに、俺は勝利にこっぴどく叱られたのは言うまでもなかった。
.
ふぅぴょんさんリクエスト
長くなりましたね…
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あふい - 更新待ってます。 (2021年10月10日 21時) (
レス) id: 3848730b13 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - ハッピースクールさん» 感想ありがとうございます！！5人の絆が大好きなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年5月27日 23時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - いつもこの作品を楽しく読んでいます。5人の絆が凄く感じられて、えびふりやあさんの文才凄いなぁと思っています。これからも、えびふりやあさんのペースで更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月27日 8時) (レス) id: 831e3c9db9 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - くるみさんじゃないですか！！！素敵な感想ありがとうございます。すごく嬉しいです^^私も陰ながらくるみさんの作品拝見しております！これからもお互い楽しんで書きましょ♪ (2020年5月11日 20時) (レス) id: cb285c3042 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 初めまして。いつもえびふりやあさんの作品，楽しく拝読させて頂いております(*^^*)とても優しい言葉遣いと，彼ら5人の良さが伝わってくるこの作品はとても素敵です！小説を書くということは物凄く大変なことですが，陰ながら応援させて頂きます(^^) (2020年5月11日 10時) (レス) id: 5c0fc337d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2019年8月25日 15時
