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四十五葉 ページ45

「お姫様抱っこの方が足に影響が出ないからそうしたんだけど…

イヤならおんぶに変える?

今降ろすと足痛むと思うけど」

先輩は口角を上げニヤニヤしながら聞いてきた

この人確信犯だ…ッ!

貴「……このままでイイデス…」

真っ赤になった顔を見られないように先輩の胸の方に顔を俯かせる

私の返答に満足したのか歩き出す先輩

私は終始恥ずかし過ぎて救護場所に着くまで顔を上げられずにいた


______________


_________


_____


保険医「はい。これで冷やして安静にしてなさい」

色んな人に見られながら着いた救護場所

テントの下から出てきた保険医に事情を説明し

椅子の上に降ろされ足の手当てを受ける

手当てを受けている間に先輩は何処かへ消えた

捻った足に包帯が巻かれ

氷の入った袋を渡される

擦りむいた膝や脛も丁寧にガーゼを当てられた

…えげつないくらい消毒液がしみたのはここだけの秘密

その後はゴールする生徒をボーッと眺めているだけ

確かに走りたくはなかったけど

自分だけズルしているみたいで

やるせない気持ちになった

ゴールの一点だけを見つめていると向こう側から研磨が走ってきた

孤爪「A大丈夫…?足痛そう…」

貴「痛いけど手当てしてもらったから大丈夫だよ

それよりよく気付いたね?」

研磨がきたゴールからは救護場所は見えにくい所にある

しかもゴール周りには次々に帰ってくる生徒や生徒を応援する人で人だかりが出来ていた

孤爪「クロが教えてくれたんだ

“お前の友達が怪我して救護場所に運ばれた”って」

貴「この前から気になってたんだけどあの先輩とどういう関係?」

孤爪「…昔からの腐れ縁だよ、幼馴染っていうの?」

へぇ…だから仲良さそうに見えたのか

貴「助けてくれたお礼したいんだけど…どっか行っちゃったし

研磨、あの先輩の名前教えてくれない?」

孤爪「黒尾鉄朗」

黒尾先輩か…覚えておこう






この時の私は、あんな事が起こるなんて思いもしていなかった

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らぃち(プロフ) - 名無しさん» 返信が遅れてしまって申し訳ございません。ヒロインの名前の変更機能の方なんですが、変更できるように設定し直しますね。直すのに少し時間がかかりますのでご了承ください。これからもこの小説をよろしくお願いします(^_^) (2018年1月25日 10時) (レス) id: cb03efac38 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - らぃちさん» すみません。私事なのですが、ヒロインちゃんと名前が被っていて読みづらいので、変更 または 変更機能を付けて頂けると嬉しいです。ご検討お願いします (2017年6月4日 9時) (レス) id: 62453a899d (このIDを非表示/違反報告)
らぃち(プロフ) - きっか@みにゃさん» ホントですか!初めて消滅都市仲間に出会いました(笑)私はランク160くらいの軽いガチ勢です(笑)更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。 (2017年2月7日 23時) (レス) id: e521cdbe10 (このIDを非表示/違反報告)
きっか@みにゃ(プロフ) - 私も消滅都市やってますwrankは40越えですwちょう微妙ですがポチポチしてますw面白いです!消滅都市もこの作品も←更新頑張ってください! (2016年12月31日 0時) (レス) id: 9c14c30c14 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 魄」さん» コメントありがとうございます。ついに主人公の元カレが登場しました!意外でしたか?(*‘ω‘ *) これからも更新できるように頑張りたいと思います。応援ありがとうございます。 (2016年9月23日 0時) (レス) id: e521cdbe10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぃち | 作成日時:2015年3月7日 0時

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