ツマラナイ日常に刺激を【ハイキュー】

三十四葉 ページ34

目が覚めると私の体は日陰の方に移っていた

しかも頭の位置も二の腕から膝の方に動かされていて

…要は賢に膝枕をされている状態ですね、はいー

京谷「…起きたのか」

貴「うん。今何時?」

京谷「1時くらいだな。昼飯食うか」

貴「…いらない。鞄取って」

賢から鞄を受け取り、ガサゴソ漁り中から飲み物を取り出す

京谷「…よくそんなものが飲めるな

俺は苦手だ」

貴「飲み続けているとハマるんだよ。炭酸水」

1，2口くちの中に含みキャップを閉める

夏場だしそのまま鞄の中に入れていたのもあって少しぬるくなっていた

しかもいつもより炭酸が弱い

貴「今日のはハズレか…」

炭酸水を鞄の中にしまい、屋上の扉に背を預ける

京谷「さっきの電話なんだったんだ?」

貴「あー…あれ?イトコからの電話で夏休み中に合宿があるらしくてマネージャーしてほしいんだって」

京谷「合宿?」

貴「そう、なんか東京で数校が集まってやるらしい」

京谷「ふーん…まぁ頑張れ」

貴「他人事のように…まぁ、なるべく頑張るようにするよ」

そう言って私はまた眠り始めた

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ユサユサと肩を揺さぶられ

起きたらもう空はオレンジ色に染まっていた

貴「もう…こんな時間なの?」

京谷「寝過ぎだ馬鹿」

貴「しょうがないじゃん」

昼の間に寝とかないと…夜眠れないんだからさ

寝癖のついた髪を手で適当に梳いて立ち上がる

隣にいた賢も立ち上がり鞄を差し出してくれた

お礼を言って受け取ると先に屋上を出る

私が出た後、賢も屋上を出て鍵を閉める

貴「んーやっぱ屋上で寝ると体が痛い…」

京谷「当たり前だ」

貴「やっぱり今日の賢ちょっと機嫌悪いよねー

どうしたの?何か変な物でも食べた?」

京谷「お前じゃないんだから変な物なんて食べるわけないだろ」

貴「失礼だね、私だって変な物なんか食べんわ‼」

話しているうちに玄関につきお互いに靴を履く

靴を履き終わり生徒玄関を出る

貴「んじゃ、今日は真っ直ぐ帰るわ」

京谷「おう。じゃーな」

貴「ばいばーい」

今日は何も用事がないからお互いに違う道を歩く



…あぁ今日も眠れない日になりそうだ

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