君に夢中さ (ページ42)

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「Aちゃん、めっちゃ百面相すんね。可愛い笑」

て、けらけら笑う江崎くん。

「女の子でこんなに服の趣味合う子初めてで嬉しいし。それに俺、別に毎日付けてるわけじゃないから変な誤解とかも大丈夫だと思うよ？」
「あ、人の付けたもの嫌なタイプ？」

心配そうに聞いてくる江崎くんに、

「ううん、素直に嬉しい。人の付けたもの無理だったら古着なんか着れないしね笑」

本当に素直に嬉しい。
そこまで言ってくれるんならもらってもいいのかな？

「本当にもらっちゃってもいいの？」

「いいよ。Aちゃん、絶対似合うし。」

なんて言ってくれるからありがたくもらうことにした。

それからショッピングモール内の飲食店でご飯を食べて。

その後も目的もなく喋りながらフラフラとウインドーショッピングをして。

気付いたらもう外は暗くなっていた。

家は全然逆方向なのに、送るよ、って言う江崎くんにさすがに申し訳ないから断って。

今日普通に楽しかったな、なんて思い出に浸りながら最寄駅から家まで歩いていたら。