君に夢中さ (ページ20)

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俺の家にAちゃんがいるって、なんか変な感じ。

俺も人見知りだし、どうやら彼女も人見知りみたいで。
最初は久しぶりに会ったからお互い緊張していたのかたどたどしかったけど、お酒が進むにつれてだんだん会話が進むようになった。

てかAちゃん、お酒強いって言ってなかったっけ？

俺はそんなに強い方じゃないから1缶開けただけですでに顔は真っ赤だけど。
Aちゃんだって俺に負けないくらい真っ赤な顔してる。

普段俺とそんなに身長が変わらない彼女がソファの下に座っているから俺を見上げていて。
真っ赤でとろけそうな顔しちゃってさ。

…あまりにも警戒心なさすぎじゃない？
こんな素性もわからない会って2回目の男の家にのこのこあがりこんじゃってさ。
まあ誘ったのは俺なんだけど。

外見で判断するのがよくないってのはわかってるけど、やっぱこういうの慣れてんのかな？
俺なんかより全然余裕そうじゃん。

その余裕を崩したくて。

「Aちゃん、顔真っ赤じゃん笑」

なんて、余裕ぶって笑ってみたりして。