【wrwrd】行き先変更【男主】 (ページ7)

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脱衣場から出ると心配だったのか残りの子供もずらりと並んでいた。

『…聞こえとったかも知らんけど気使わんでええよ、ましてや俺はお前らを買ったご主人でもないしな』

勿論子供たちからの返事なんてなかったが次はこっちと言うようにリビングへ連れていく。
適当に座らせ俺がキッチンへと向かうと1人の子供がひょこっと着いてきていた。

os「何か手伝うことないですか」

ヘラりと効果音が付きそうな、子供のくせに胡散臭く気持ちの悪い笑みを浮かべて俺の隣にピタッとくっついてきた。

ht「マンちゃん！！」

心配したのかもう1人すぐにキッチンに来る、正直簡単なものしか作らなかったので必要ないが仕方ない。距離を縮めるのも得策だろう。

『とりあえずその敬語鬱陶しいからやめや』

os「…せやね、俺はオスマンでこっちがひとらんらん言うんよ。良かったら手伝わせて貰えん？」

本当に酷い境遇を抜けてきた子供なのだろうかと少し度肝を抜いた。順応能力が高いのか無意識に出来るだけヘイトが自分に向くようにと仕向けているのか、恐ろしい子。

『…2人とも手伝ってもらってええか？』

2人とも静かに首を振りどちらにも手を洗わせた後
オスマンに米を洗わせひとらんらんには大きい鍋と小さい鍋に水を張り火を見てもらった。

洗った米を鍋に入れ大きい鍋の方には卵を入れたりそれなりの味付けをし、小さい鍋には生姜と少し味を整えるだけの調味料を入れどちらもどろどろのお粥へと仕上げていく。

ht「2つのご飯に何か違いがあ、んの？」

ひとらんらんは恐る恐る先程言われた通りに敬語抜いて見ている。俺からするとそれが正解だから何も怯えることは無いのにと思っている。

『ショッピ…やった？あそこまで体調崩してる人間に刺激のある食べ物はやれんからな』

勿論久々のご飯であろうお前たちにもそこまで胃を刺激するような食材は出せんけどなんて口を閉じる。

2人で1つずつ鍋を見ているように言うと丁度先に風呂に入った2人が戻ってきた。

tn「お風呂、えと、あんがと」

gr「次は誰が入るんだ？」

『ご飯までまだかかる、そこの2人頼めるか、わからんかったら先に入ったどっちかにシャワーの使い方聞いてくれ』

金髪眼鏡の方が俺の視線で気づいたのか「ゾム、大先生いくゾ」と2人の手を引いてくれた。
呼ばれた2人がどっちがどっちかわからないけれど、片方の子供が俺をギロりと睨みながらリビングを出ていく。

最近の子供はおっかねぇなぁ。