デイライトⅡ (ページ4)

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ジャルージー④ ページ4

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俺に染まってほしいような、ほしくないような。
いやでもやっぱり…そんなどっちつかずの男心を面倒だって言う人じゃないのは分かってるんだけど、それ以上に子供っぽいと思われるのが悔しい。

何してもどうしたって可愛いが先行してて、いやそれはまあ別にいいんだけど。
可愛いは好きの最上級だって如恵留に教えてもらったし。

可愛いでもかっこいいでもなんでもいいんだ要は、
いっちばんなのは、唯一なのは、俺がいいってこと。

Aさんに会うときだけ、部屋に行くときだけいつもより少し多めに香水つけてること知らないと思うけど、少しずつマーキングしてんだよ。

男の影、必死に作ってんの。

好きだよって何の躊躇もなく言ってくれちゃって、優しい笑顔で俺を受け止めてくれるあなたを好きになってしまう奴がいるのは仕方ないと思うんだ。

だってこんな…こんな素敵な人、好きにならない方が難しいでしょ。

もう毎日さ、ほんと嘘みたいに幸せだから怖いんだ。

ずっと好きでいてもらえる自信、ないから。
近づけば近づくほど俺が空っぽだって気づかれちゃいそう。いやもう気づかれてんのかな。分かんないけど。

ソファに座ってるあなたの目線に合うように跪いてその小さな手を握った。

わしゃわしゃ頭を撫でられる。
完全に犬ですね、これ。

「今の会社やめよーとか思わんの？」

「辞めないよ。悪い上司ばかりじゃないし…まあ心の中でやな上司を何回殺したかは分かんないんだけどね」

「やってんのか(笑)んー…まあ疲れたら俺がめーいっぱいAさんを甘やかすからね」

「もう随分と甘やかされてるんだけどーこれ以上は砂糖菓子になっちゃうよ…」

「え～今もこーんなに甘いのに？もっと甘くなっちゃうの？んじゃ今のAさんも食べとかなきゃじゃん」

「まってまって今日はちょっと、」

「 …だめ？」

「ち、知能犯だ……」

耳まで赤くなった照れ顔を両手で覆う。
その仕草も愛おしいけどさ、ちゃんと可愛い顔見せてくんなきゃ。

「 Aさん、ベッド行こっか」

ふわりお姫様抱っこ。一発で出来てよかった。つか軽いな…女の人ってこんなもんなの？

恥ずかしそうに俺の首に腕を回すのが可愛い。
なんだかんだ、俺に委ねてくれてんのが最高にくる。

「ふふ。かーわい」

「なっ…っんむ」

頬っぺたを両手で固定して膝立ちのまま被さるようにキス。

あ、そうだ。お風呂も一緒にはーいろっと。