デイライトⅡ (ページ16)

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ソレイユ⑧ ページ16

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私は今までほとんどの場合、自分の性格を治したいなんて思わなかった。

どんなことがあっても、どんなことを言われても気にも留めなかった。

だけど君が私の前に現れてからというもの、少しの変化や、小さな言い回しに気がつくようになって、自分のこのもどかしい性格をどうにかしたくて仕方ないんだ。

元太くんは私を理解してくれようとして、しっかり私のことを見てくれているけど、そんなことじゃダメだっていうのはもうずっと分かっていて

大好きだって、本当にありがとうって、もっとずっとちゃんと伝えないといけない。

「んな寂しいこと言わなくたって…」

「私はね？元太くんの過去がどんなだって別にいいよ。もっともらしいこと言わない人だって知ってるし」

私みたいに曖昧ではぐらかしたりしないってちゃんともう知ってる。

んー…でも違うんだよね。
君が求めてるのはこういうんじゃないみたい。

「いや分かった。もういいや。ちょっとそこ座って聞いて」

面と向かって言うのは恥ずかしいけど
これだけで君がここにいてくれる理由になるのならもう何だっていいや。

「その目も、その声も、その鼻も、その口も、笑い方とかご飯食べる時膨れる頬っぺたも、まつ毛ひとつだってほんと勘弁してほしいくらい可愛すぎる。ほんと好き。かっこよすぎる。それに加えて愛嬌たっぷりの性格ってなんなの？もうほんとさ…」

「ちょ、ちょっと待って」

「待ちませんよ？ねえほんとなんでそんな可愛いの？なーんでそんな素敵に生まれてきちゃったんだろうね？出会えたのほんとに奇跡だよね。あーそれとさ、もう絶対離さないとか軽率に言わないでもらえます？理性がぶっ飛んでアイドルだからって遠慮したくなくなっちゃうから可愛すぎるのもいい加減にしてほしいな～？あっ、でも存在が可愛いからそれはもう手遅れで、」

「ストーップ！！！」

もういいから！って笑ってる。

「あと最後にこれだけいい？」

そうだよ私ね、その笑顔を守りたいの。

「 …実は天使なんです、っていつでも言ってくれていいからね。私どうにか頑張って神様に毎日お祈りして天使の舎弟か何かにしてもらうし無理なら全力で大気突破できる翼開発を、」

「あー！あー！分かった分かった、分かったから！」

はっっず！って顔を逸らした元太くん。
頬っぺたも耳も赤くなってて、少しはこの愛が伝わったかな？ってちょっと満足です私。