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?「お嬢様…これは…」
?「えぇ… 」
『君はディオ・ブランドーだね? これからよろしく』
「…」
『君がッ!泣くまでッ!殴るのをやめないッ!』
「…」
『僕は父を守るッ!ジョースター家を守るッ!』
「…」
ずいぶんと長い夢を見ている気がする………いや夢ではない…記憶だ…忌々しくも懐かしい青春の思い出…
男は目を開ける。
「ここは?…」
男の目には天井が写る…ただし紅い天井が……ここで男は自分がベッドに寝かされていることに気づき体制を起こす。
「俺は…死んだのか…?」
男は死んだ…死んだはずだった…それは自分でもわかる…あの自分の体が砕ける感覚は本物だった…しかし、まだ彼には意識がある…まるで介抱されたかのようにベッドの上に寝かされ自分の知らない景色が見える。
男は冷静に部屋を見渡し状況を確認する。
どうやら何かの館の一室のようだ…内装が赤一色なことを除けばどこもおかしい部分のない豪勢な部屋だった。
その西洋風の内装はどこかジョースター邸を思わせる…
…ガチャ…
すると不意にドアノブを捻る音が聞こえ、男はその方向に目を向ける。
?「あ…お目覚めになりましたか」
ドアから一人の女性が部屋に入ってくる。
その女性は銀髪の髪にメイド服を着ており、彼女がこの館のメイドであることは容易に想像できた。
「…誰だ貴様は……」
男は剣幕な顔つきとなる、突然現れた彼女に対し男も僅かながら警戒心を抱いているのだ。
咲夜「申し遅れました、私の名は十六夜咲夜、この紅魔館のメイド長をしている者です」
「…」
男は女性の名前からここが日本であるということを悟る。
咲夜「…質問したいことが山ほどあると思いますが詳しくは下の階で…」
男が次の質問をしようとした矢先釘を刺されてしまう。
咲夜「準備が整いましたら降りてきて下さい、この館の主がお待ちです」
「…あぁ…分かった…」
男が不機嫌そうに答えると咲夜は、では失礼しますとだけ言い残し、ドアへ向かう。
咲夜はドアノブに手をかけ、振り向き際にこう言った。
咲夜「そういえばお名前を聞いてませんでしたね」
男はフンと鼻を鳴らし答える。
DIO「DIO…ディオ・ブランドーだ」
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scarlet - とても面白いです!影ながら応援します!頑張って下さい!タイトル…あ!いいの思い付いた気がします! 天国を目指す一人の男 ↑良くないですか?我ながら良いと思いますけど…。まぁ、頑張って下さい! (2020年11月23日 0時) (レス) id: e05d27b5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:腸炎ビブリオ | 作成日時:2017年11月12日 2時