愛なんて知らない

第33話 ページ35

『ワルキューレの新星フレイア・ヴィオン!


そのデビューステージが明日


惑星ランドールでのワクチンライブ大決定!』



テレビでニュースを放送しているその時間



私達は裸喰娘娘でパーティーを開いていた



外の看板には



【フレイア、スズネ(とハヤテ)大歓迎会】



と書かれている



鈴(ハヤテがオマケみたいに…


私の方がオマケなのに……)



マキナ「フレフレとスズスズ、ハヤハヤの入隊を祝って


かんぱーい!!」



その掛け声の後、皆はそれぞれ楽しんでいる



私とハヤテは



マキナさんとレイナさん、ミラージュさん



チャックさんの妹さん、フレイアと



私のみ場違い過ぎる所で



窓際の1つのテーブルを囲みながら次のライブの事を聞いた



ハヤテ「何でライブなんだ?


録音して放送とかじゃ駄目なのかよ」



マキナ「私達が歌うと《生体フォールド波》


っていうのが発生するの


それがヴァールに効くんだけど


録音したりデータ化したりすると効力激減」



だからヴァールが現れたら



直接現場に行かないといけないんだ……



マキナさんが説明している隣で



レイナさんが美味しそうにクラゲを食べながら言った



レイナ「やっぱり生が一番…」



鈴(……生って身体に大丈夫なのかな)



「ねぇねぇ!!


ハヤテとスズネも歌うの!?」



するとハヤテの隣にいたチャックさんの妹さんが



興味津々に聞いてきた



ハヤテ「いいや


俺はエアショーをするんだと


スズネも何か言われてなかったか?」



鈴「……やらない」



マキナ「えぇ〜、そこをおねが〜い!


スズスズの数値はクモクモと並ぶし


もっと聴きたいもん!」



実は、ワルキューレのメンバーから一緒に歌ってほしいって



言われていた



理由はマキナさんが言っていた通り



鈴(最後の言葉は、私をやる気にさせる


お世辞だろうけど……)



私は小さく頭を下げる



鈴「お断りさせていただきます」



マキナ「そう言わずに〜!」



すると、ミラージュさんがハヤテに口を開く



ミラージュ「良いですか?


例の正体不明の機体が現れる可能性があります


気を抜かず私の指示に従うように!」



ミラージュさんはハヤテに釘を指す



私はそれとなくハヤテに隠れる



鈴(良かった……話変わった)



ハヤテ「ほいなほいな」



一方のハヤテクラゲを摘まみ



適当に返事をしている

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