愛なんて知らない 短編集&番外編

第3話 ページ5

メッサー「バレンタインはチョコを渡す日なのか?」



鈴「そうですね……


バレンタインにチョコを渡すのは


私の暮らしていたところ独自の習慣なんです


別の国では恋人や友達、家族などが


カードや花束、お菓子などを贈ったりするんですよ」



一度本で読んだ時、そうやって書いてた気がする



メッサー「詳しいな」



鈴「本読むの好きですから」



そう言うとメッサーさんは



少し、表情を柔らかくして頭を撫でる



メッサー「ありがとな、スズネ


そろそろ訓練の時間だな……」



あ……引き留めてたかな



鈴「すみません、訓練頑張って下さい」



メッサー「あぁ」



メッサーさんはそのまま訓練の準備に戻っていった









・









・







ライブの時間



鈴「凄くいい席なんだけど……」



絶対に見てって言われて来たら席が決まってて



前の方って……



レイナ「歌は愛!」



マキナ「歌は希望!」



カナメ「歌は命!」



美雲「歌は神秘!」



フレイヤ「歌は元気!」



え……あれって……



美雲「聞かせてあげる、女神の歌を!」



五人「超時空ヴィーナス


ワルキューレ!」



あの衣装にある花って……



カナメ「今回の衣装にある花は


私たちの大切な仲間が、私たちにぴったりの花言葉を添えて


贈ってくれたものです!」



カナメさんは私を見ると、ウィンクする



マキナ「元々の衣装にプラス出来て


きゃわわ〜でしょ?」



レイナ「花言葉も最高」



マキナさん、レイナさん……



美雲「私たちの台詞と同じものよ」



フレイヤ「そういうわけで、私たちからも」



五人「バレンタインのプレゼント!!」



その声の後に、デルタ小隊が



機体に乗って現れた



たくさんの花を会場に降らせながら



それはよく咲いている花だけど



鈴「綺麗……」



カナメ「そして、これは皆へのプレゼント!」



カナメさんの言葉の後に



ワルキューレが花を会場に投げる



私のもとへ、白い花が飛んでくる



カナメ「受け取れなかった人は、帰りに貰えるから


ちゃんと受け取ってから帰ってね!」



美雲「ホワイトレースフラワー


花言葉は《感謝》」



鈴「……!」



ワルキューレ「いつもありがとうー!!」



その日のライブは大盛り上がりとなった

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