愛なんて知らない 短編集&番外編

第2話 ページ11

アラド「にしても……不便だな色々と」



アラドさんの視線には、朝ごはんを食べようとしてる私



鈴「ご飯が食べれない……」



スプーンが大きすぎだし、何とか持ててもフラフラ



なので、ミラージュさんに食べさせてもらってる



鈴(凄く申し訳ない……)



メッサーさんとハヤテはチャックさんと一緒に買い物に行ってくれてる



主に私が今日過ごすための物を



私も着いていくと言ったのだが



チャックさんに任せろって!……と言われて行ってしまった



近くにいたメッサーさんとハヤテを連れて



ミラージュ「また汚れてますよ」



ミラージュさんは何度も口元をふいてくれる



こんなに食べるのに力を使ったの初めてだよ……



鈴「ごちそうさまでした」



私は手をパンッと合わせ、小さく頭を下げる



アラド「スズネ、午前は何かする予定はあるか?」



鈴「いえ、特には


何故ですか?」



私はゆっくりと立ち上がる



ミラージュ「今日も飛行訓練があります


流石にスズネは乗せられませんので……」



食器を片付けてくれたミラージュさんが困ったように言う



鈴「あ……」



盲点だった……そこまで考えてなかったな



鈴「でしたら、オペレーターの人たちと一緒にいます


飛行訓練が終わるまでは、そこで過ごさせて貰います」



そう言うと二人は頷いてくれた



チャック「スズネちゃ〜ん!」



大きく手を振って帰ってきたチャックさんと



……?!



ハヤテが何だかげっそりしてる



メッサーさんは無表情だけど、ため息をついてる



ミラージュ「チャック少尉、お疲れ様です


あの、何故ハヤテはこんなにげっそりと?」



チャックさんはさぁ?と言ってる



私は椅子に座ったハヤテに近づく



鈴「ハヤテ、大丈夫?」



ハヤテ「おう……」



大丈夫じゃないよね、これ



メッサーさんも近くに座るので、メッサーさんの方へ歩く



鈴「お疲れ様です、わざわざありがとうございました」



メッサー「ああ」



メッサーさんは、スッと1つの袋を差し出す



鈴「? 開けてもいいですか?」



メッサーさんが頷くのを確認して袋を開ける



中にはサイズがピッタリの服が入っていた



しかも、動きやすそうな服



鈴「ありがとうございます、メッサーさん」



メッサー「構わない


スズネ、手に乗れ 隅なら着替えられるだろう」



そう言って、隅に連れて行ってくれた



鈴(ありがたいな……)



そう思いながら、着替えていった

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