●ケーキは甘くて美味しい ページ30
※※ケーキバースパロ※※
※死ネタとかカニバとか色々※
羽京目線
食べることが嫌になった。
何を食べても砂の味がする。
僕は砂を食べる趣味はない。
羽京「……すっごく美味しいね。」
フランソワに向かって笑いかける。
だめだ、大人の僕が皆に迷惑をかけるわけにはいかない。
フランソワを、皆を悲しませるわけにはいかない。
その時、ふわりとケーキの様な甘い、いい匂いがした。
A『あ!羽京君だ!』
羽京「久しぶりだね。」
A『良かった〜、傷直ってきてるね…』
Aちゃんが一歩僕に近付くたびに、匂いが強くなる。
あ、またAちゃん怪我してる…血出ちゃってるじゃん…
羽京「……美味しそう…」
A『え?……ああ、この料理?フランソワさんが作ってるから、美味しいに決まってるよ〜!羽京君、フォークとスプーン借りるね!』
僕は…何を言ってるんだ。
今、フランソワの料理じゃなくて、Aちゃん自身に美味しそうって……
全身に鳥肌が立つ。
A『ん!おいしい!ありがとね、羽京君!』
羽京「あ、う…うん」
Aちゃんは僕が使っていたスプーンとフォークを使ったようだった。
まあ、歳だけで言うなら中学生だし、そんなの気にしない……のか?
僕は間接キスなんて気にせずに、またフォークで食べ物を刺した。
少し甘い匂いがするフォークに、恐る恐る口を付ける。
羽京「…!」
甘くて美味しい。
高級店のケーキ…いや、それ以上に美味しい。
A『どうしたの?』
羽京「…いや、何でもない。」
帽子を深めに被る。
Aちゃん、食べたい、食べたい、食べたくない、食べたい、
机から立ち上がる。
ダメだ、ここにいたら本当におかしくなる…
A『羽京君、もしかして体調悪い?』
羽京「え?」
A『ちょっと待ってね!肩貸すから…!』
Aちゃんは立ち上がった僕に肩を貸して、ゆっくりと歩き出す。
……食べたら、どれくらい満たされるだろうか。
A『せんくー!羽京君体調悪いってー……ってあれ?いないか。羽京君、ここ座って?』
羽京「ここまで送ってくれてありがと…」
A『羽京君、無理しないでね、私一緒にいるから。』
Aちゃんは僕の頭を撫でる。
甘い香りが僕に纏わり付く。
羽京「あま……」
A『?…甘いの?私は、甘いもの持ってないよ?』
羽京「いや、絶対に君からしてる…」
A『んえー?なんか食べたかなぁ、甘いもの。』
『ケーキ』は可愛らしく笑った。
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闇の塩分(プロフ) - 匿名Nさん» コメントありがとうございます!えー!そんな…私の小説で羽京くんの魅力に気付いて頂けたなんて…!とても嬉しいです!こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (8月5日 4時) (レス) id: 2e3f310fc1 (このIDを非表示/違反報告)
匿名N - この夢小説読んでから羽京めっちゃ可愛いくてカッコいいっていうのに気付けました!!今もこの小説を読んでニヤニヤしてます( ^V^ )本当にありがとうございます! (8月4日 20時) (レス) @page44 id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - モモさん» もちろんいいですよー!リクエスト承知致しました!きっと羽京くんの女装を見たかった人は少なくないはず…私も女装見たかったです…!! (7月18日 2時) (レス) id: 2e3f310fc1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 作者様がよろしければ、学パロで夢主ちゃんがいじめられている現場をみたら。をお願いしてもよろしいでしょうか。羽京くん、アニメでもかっこいい!女装みたかった… (7月17日 19時) (レス) @page37 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - チョコミルクさん» そんな嬉しいお言葉ありがとうございます…!そんな!私こそ更新が遅くて申し訳ないです!更新頑張ります…!! (7月13日 21時) (レス) id: 2e3f310fc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇の塩分 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/egg/
作成日時:2023年1月29日 4時