3話 ページ5
「うん。そうだね。話すより直に見せたほうがいいかな」
見せる?
そう言うと私は司さんに招かれたのでついていくことにした
その時私以外についていく人はいなかったまるでできるだけ見たくないみたいな顔をして…
「うん。ここらへんでいいかな?」
そう言うと私が目にしたのは無数の人の形をした石像だった。まぁずっと見えてはいたが
『えっと、ここでなn((ガシャァ』
そう聞こうとする前に私は信じられないものを見た。司さんが無数にあった石像を破壊していったのだ。そして理解した彼は年相応の人の石像だけ壊し子供の石像だけは壊していない
『今、何をしたかは理解しているんですよね…』
「あぁ、わかっているよ。もちろん。このきれいな世界に心の汚れた年寄まで生かす必要はない。」
そっか、彼が話していた思想はこういうことか
反抗したい、医者としてではなく人間として。でも絶対に勝てない。
『お年寄りの方でもいい人はいます。実際私は優しくしてもらったことがあります。』
「うん。そうだね。だけど石像ではその人の性格なんて判断できない。だからこうするしかないんだ。これが俺の思想だよ」
『そうですか。わかりました。では私は先に洞穴まで帰っていますね』
そう言うと私は逃げるようにさっきまでいた洞穴に帰っていった。最低だ。最悪だ。何をしてるんだ。医者とかそんなの関係ない人間として最低だ!人の命の尊さを知ってるはずなのに!今は石像でも人なんだ!なのに…
私は死ぬのが怖くて逃げた
彼はきっといい人だ、だけど人殺しでもある
もう意味がわからなくなりそうだ。でもこれが現実だから前を向かなきゃいけない
この世界で私は何をするのが最善なんだろうか…
そう考えながら私はさっきまでいた洞穴についていた
普通に会話をしよう
きっと皆この事は知っている
それでとめれない
『ただいま。えっと南さん。私の仕事とか住居とかある程度教えてほしいんですけど?』
「え、うん。復活して少ししか経ってないだろうからそういうことはあそこにいる黄色い帽子を被ってる羽京くんが教えてくれるよ。」
『そうですか。ありがとうございます』
ん?というか待てよ?羽京くん?
「あ、僕のことだね。今日一日だけよろしくね」
もしかして
『あの、間違ってたら申し訳ないんですけどもしかして西園寺羽京くんですか?』
「うん、やっぱり優香だよね」
「え?知り合い?」
『まぁそうですね。高校での友達です』
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←2話
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2022年1月18日 12時