優先されないXmas ページ14
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もうだいぶ寒くなり始めた12月の初め
大学の講義が終わり賄いでも頼もうかと出勤時間より少し早めにバイト先に赴く。今日全休のAちゃんは早入りで店の扉を開けると話し声が聞こえてきた
｢ねえ〜セピさん〜！！！24.25日出るんで26日絶対休みくださいね！！！私カントリーガールズの活休ライブ行かないとなんで！！！船木結のハロプロ最後の姿見ないといけないので！本当頼みますよ！！｣
｢分かった分かった！分かったから！！イブもクリスマスも出勤してくれて有難う！｣
｢えっっっっ？！！ちょっと待ってAちゃん？！12月後半のシフト出しちゃったの？！？！？！てかイブもクリスマスも出勤するんの？！？！！クリスマスイブは？！クリスマスは？！！｣
｢ここだよ｣
おはようございます、よりも先に恋人であるAちゃんのこの発言に驚いて思わずクリスマスのことを聞いてしまった、彼女はにっこりと笑ってバイト先である店の床を指さす
いや、まじか、嘘だろ……？！と思ったけど
｢とりぴも勿論出勤するよね？｣
｢……はい｣
こう言われちゃ俺も出勤しないわけいかなくて明日までのシフトは賄いを食っている間に店長であるセピアさんに出した
セピアさんは｢毎年人足りないから既に俺入れて3人確保出来るのデカいなあ！｣って喜んでいるし、これからAちゃんを説得してもシフト無しに出来ないだろうと彼女とのクリスマスは諦めるしかなかった
なのに、クリスマスを犠牲したLIVEのチケットは取れなかったらしくライブビューイングの詳細を見ながら｢生で見れないなら良いかな……｣とヤケになり始めていた。一応プレゼントは用意したけどクリスマスの話は特にせず俺らはクリスマスイブの出勤を迎えた
｢……えっ？お前らまじで付き合ってんの？｣
｢付き合ってんだよ！これでも！てかズズくんドリンク作るの遅くない？！早く作りなよ！！！｣
｢うるせ〜〜〜！八つ当たりすんなよ！ばあか！｣
そのことをドリンカーをしているズズくんに話すとめちゃくちゃ驚かれた、そりゃそうだよ、俺だってこれ付き合ってんの？って思ったけど
大学1年の夏からここにいるAちゃんからしたらそりゃ俺よりバイト先の方が愛着あるだろうしクリスマス忙しいのも分かっているから出勤してあげたかったんだろうなって、ある程度仕事出来るようになってきた今の俺なら分かる、分かるけどさ、にしても
彼氏に相談無しにクリスマスの出勤決めるか？ふつー
続く (更新停止中)
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ゆう(プロフ) - 作品を読んで言葉遣いに衝撃を受けました。こんなに素敵な文章書かれる方がいらっしゃって、感動し、今纏まらない言葉を書き連ねています。柔らかく人間味のある表現がとても好きです。執筆活動を陰ながら応援しております。長文失礼致しました (2018年1月17日 16時) (
レス) id: e25d9f6b92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2017年10月19日 13時
