【実l況l者】168cm 牛乳飲みます【uszw】

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好きな人に振られた放課後はいつもより口数は少なかったものの普通に話せたし絵も描けた、本当はショックで泣いてしまいたかったけど好きな女の子の手前そんなカッコ悪いことは出来なくて堪えた

好きな子の前では強がってそんなことが出来るけど、1人になるとどうも気持ちが沈みやすく、今にでも涙がこぼれそうだ。振られた直後だからか誰かに話を聞いてもらいたくなって電話を掛けてしまう




｢おー、フジ？｣

｢うっしー！今から駅のところのマック来て！｣

｢なんでまた急に｣

｢良いから！｣




そう言って電話を切る、普段の俺ならあんまりしない我儘も何故かうっしーならしても良いかな、って思ってしまう謎の安心感、だって嫌々ながらも来てくれるんだもん

最俺でこういうの呼び出しで来てくれるのはこーちゃんだけど、こーちゃんに恋愛相談しても的外れなアドバイスばっかだし、キヨに泣き言を言うのは違う気がする

誰かに話したくてレトさんに相談したこともあったけど、わざわざ夜に家の遠いレトさんを呼び出すのもあれだからやっぱりうっしーに電話を掛けてしまうのだ




｢お前、本当ふざけんなよ｣

｢うっしぃ！｣

｢うぉ、｣




15分ほどマックで待っていると息を切らしたうっしーが俺の前に現れる、ふざけんなよと言いながらも来てくれる優しさが俺を甘やかす

うっしーの顔を見たら何故か今まで堪えていたものが溢れてきてぽろぽろと自然に出てくる涙を見たうっしーは驚いた顔をしている、当たり前だ

急に泣き出した俺を見て慌てて俺の前にある椅子に座り様子を伺ってくる、俺と比べて身長も小さいから小動物みたいでちょっと可愛い





｢え、と、どうした？｣

｢振られた｣

｢は？お前が？誰に？｣

｢Aちゃん｣





そう言うとうっしーは驚いた顔をしたあと口を抑えてボソボソと独り言を言い始めた。俺だって振られることぐらいあるよ、そう思ったけどうっしーが深刻な顔をしているのは多分そういうことじゃない

俺が振られたのは自分のせいかと思っているのかもしれない、元はと言えばうっしーの発言から始まった告白だったけど別にうっしーを責めているわけじゃない、どうせそのうち告白するつもりだったし

ただこの恋の話を少しでも聞いて欲しかった、それだけだった、そんな俺のエゴはうっしーに眉間を寄せさせるだけで





｢で、なんで振られたわけ？｣





絞り出された言葉は心当たりがあるせいか
心を握り潰されているような感じがした

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