【実l況l者】168cm 牛乳飲みます【uszw】

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甘いもの、好きじゃない……？





キヨの言葉が胸に刺さる、どうしよう、どうしよう、甘いもの好きじゃないなんて知らなかった、私のリサーチ不足、馬鹿、調べる方法なんてなかったけど、馬鹿

最近スイーツ男子増えているしうっしーも意外と甘いもの好きなんじゃないかな？とか勝手に思い込んでた、手作りのお菓子渡して気を引こうって考え、かなりの作戦失敗






｢あ、じゃあさあ、俺うっしーの分貰っていい？｣

｢いや、食うわ｣






え？と思わずうっしーの顔を見てしまったのはその言葉が意外すぎたから、遮られたキヨも同じようで目を大きく開けてパチクリさせてる、だって気遣い自体はしてくれるけどフジみたいに丁寧に気遣ってくれるようなタイプじゃないことは昨日で知ったつもりだったから





｢へぇ、うっしー珍しいじゃん｣

｢ちげぇよ、たまたま甘いもん食いたくなっただけ｣

｢本当？無理しなくて良いんだよ？｣

｢無理してねぇし、これ、さんきゅ｣






ちょっと照れたような笑い方にまたきゅん、としてしまう、そんな笑い方普段しないくせに、心臓持たないし、うっしーにもキヨにも好きなのバレちゃいそうだからいつもみたいに笑ってよ、その笑い方はまだしないで

心臓を持っていかれたような感覚に陥っている私にキヨは｢無駄になんなくて良かったじゃん｣といつものようにくしゃりとした笑顔で笑ってくれた、その言葉やその笑い方が何だか私の気持ちを見透かされているみたいで違う意味でどきりとした






｢おはようさん〜！あ！マカロン！ずるい！｣






眠たい目を擦りながら教室に入ってきたレトさんはいつも通り真っ先にキヨの方に来て食べ掛けのマカロンを見てそう言った、元々はレトさんとフジに作ってきてついでにあげようかな、って感じだった






｢レトさんが昨日言ってたから、はい｣

｢ありがとう〜！あ、じゃあお礼に後でジュース奢ったげる、フジくんが！｣

｢え、俺？！え、何？！何の話？！｣






続いて教室を入ってきたフジは知らない間にジュースを奢らされるということを知り訳分からないような顔をしていたけどマカロンを渡すとパァと明るい顔になった






｢ありがとう〜！大切にするね！｣

｢いや、食べて？｣






そんな会話の中、後ろの方で1人苦い顔をしているうっしーに気が付いたのは多分私だけだろう

もしかしてマカロン失敗してた？
さり気ないアピールばかりして不安要素だけがまた増えていく

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