キャラメル＊fj ページ16
「フジくん、フジくん」
動画編集も終わったらしいフジくんの肩を優しく叩く。
どうしたの？、とフジくんは振り返り、優しく笑ってくれた。
「あのね、この牛乳キャメル、北海道のヤツなんだ。フジくん食べた事ある？」
と、フジくんの目の前に白い長方形の箱を見せる様にしてつきだす。
北海道牛乳キャラメル、フジくんの出身のこの名前を見てすぐ買った事は言うまでも無い。
フジくんはその箱をまじまじと見た後、
「食べた事はあるような気がする…けど、どうして急に？」
と、小首をかしげ、私に問う。
私が至って普通の顔でフジくんの出身地だから、と答えると彼は顔を赤くする。
「分かりやすいね、フジくんは。」
「それはAにだけだよ……。」
そんなフジくんに私は笑うと、キャラメルを食べる。
たまに買う市販のミルクキャラメルは、茶色の色をしているけれど。
流石牛乳キャラメル、色が白いよ。
ころころ、と口の中で転がしてみる。
甘いあの味の中に、自然に溶け混む牛乳の味。
甘いけれど、優しかった。
これはフジくんも食べなければ…！
「フジくんも食べてみて！」
「ぇ！？ちょっ…A＿＿＿＿んぐっ、」
フジくんの返事も聞かず、その口にキャラメルを押し込む。
彼は最初こそ驚いた顔をしたが、やがて、甘い…と呟いた。
「んねー、甘いよね。でも普通のと違うよねっ、！」
「うん、ちょっと優しい感じがするね。」
そう言いながら、フジくんは私の腰に手を回す。
はぇ？、と私が間抜けな声を出すと、フジくんは優しく微笑んだ。
「疲れたからさ、休憩させて？」
そう言い、私の肩に頭を預ける。
私はその頭を空いている手で優しく撫でると、彼の腰に回る腕に力が入ったのを感じた。
「ふふ、疲れた時には甘いものが良いって言ってたもんね、調度良かった。」
と、私が微笑みながら言うと、フジくんの顔が起き上がり、私の目が合う。
え、え、なんだろ。
「フジくん…？」
「それじゃ、疲れたから甘いの補給ね。」
と、フジくんはにこりと笑い私にキスを落とす。
＿＿あぁ、甘いのってそういう事か。
口を離したフジくんは、
「すっごい甘いね」
と、微笑んだ。
もう口の中で溶けたキャラメル。
それと違う甘さに、私は恥ずかしくて目を反らした。
＿＿＿キャラメル。
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yukinaryuel(プロフ) - はじめまして！短編集拝読させていただきました！皆さんの作品、ヒロインちゃんも可愛ければお相手さんも可愛くてキュンキュンしてしまいました！ごちそうさまでした！必読の方も読ませていただきました。心中お察し致します……。応援しております。 (2017年10月14日 21時) (
レス) id: 5ca33cd35d (このIDを非表示/違反報告)
鳩夏 - セピアさんがキャットフード食ったのか食ってないのかより猫の方が気になる… あ！私こんなほわほわ〜みたいな暖かい感じの小説大好きなんです！応援してます！頑張ってください！ (2016年1月12日 0時) (レス) id: f648dcbed7 (このIDを非表示/違反報告)
右京大河#ポン酢(プロフ) - ゆるふわさん» コメントありがとうございます！ゆるふわさん〜いらっしゃいませ〜！結構有名どころ集めちゃいました！みんなうきょんのおとももちですよ(自慢)とりあえずうきょんが代表してコメントお返事してますがとても良い作品になっていると思います(｀・ｖ・´) (2015年11月29日 22時) (レス) id: 883254d15d (このIDを非表示/違反報告)
右京大河#ポン酢(プロフ) - ノイジィ@ご注文は子猫さん» コメントありがとうございます！うきょんの好きな作者様ばかりなので私も読んでて幸せになります……っ！コラボ楽しいですけど計画して連絡するの大変なので企画者より参加するほうをオススメしますよ……((( (2015年11月29日 22時) (レス) id: 883254d15d (このIDを非表示/違反報告)
右京大河#ポン酢(プロフ) - 癒夏さん» コメントありがとうございます！みんな多忙だからゆるゆる提供していくつもり(●´ω`●)！まぁ、うきょんのおとももちだからみんな良い人だし良い作者さんだと思ってるからレベル高いはず……笑 (2015年11月29日 22時) (レス) id: 883254d15d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：主催：右京大河
x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2015年9月16日 21時
