ひとりじめ 3〈Hidaka×Yuto〉 (ページ9)

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．

「ふあ…」

朝起きたら、

龍我がいなかった。

もう起きてるのかな…？

龍我が自分で起きるのなんて珍しい…

ベッドからおりて、

リビングに行った。

「あ、那須！おはよう！」

「龍我、おはよ。

珍しいね、早く起きるの」

「んー、まあね！

あ、朝ご飯食べる？」

「え、作ったの？」

「いや、菓子パンだけど…」

「あ、だよね笑」

「だって俺料理できないし～」

「(笑)

食べよっか？」

「うん！」

.

「そういえば龍我の

お母さんとお父さんは？」

「あー、仕事。」

「龍我のお母さんとお父さん

今も忙しくしてるんだね、」

「うん、

ほとんど家にいないからね」

小さい時から龍我の

両親は仕事で忙しくて、

龍我はいつも家で1人だった。

だから俺の家によく泊まったりしてた。

ほとんどずっといっしょにいたな…

だから俺は龍我のこと

弟みたいに思ってたけど…

…でも龍我は

俺のこと好きなんだよね、…

告白されてるのに

俺、無神経かな…

こんな風にいっしょにいて…

でも龍我はべつに

なんとも思ってなさそうだし…

．

「じゃあ行ってきます！」

「いってらっしゃい、」

「…那須、」

「ん？」

「俺がずっとそばにいるからね、

那須の」

「え…」

龍我にぎゅ、って抱きしめられた。

「だからずっと俺の

そばにいていいんだよ…？」

「う、うん…」

「じゃあ、」

…龍我に気持ち見透かされてたのかな…

だからあんなこと言ってきたの、？

…龍我のそばにこのまま

いていいんだ…

そう思うと、

なんだか安心した。