ひとりじめ 3〈Hidaka×Yuto〉 (ページ20)

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Side.Hidaka

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せっかく那須に

会いに行ったのに…

やっぱり龍我に邪魔された。

むかつく、

次は絶対邪魔なんかさせないし…

…那須のこと

抱きしめた時に、

こっそりGPSつけといたから

これでまた那須の

いる場所がどこかわかる…

少しの間は様子見かな、…

でも呑気になんてしてられない。

さっさと連れ戻さなきゃ、

〈ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪ 〉

「はーい、…」

「浮所、」

「大昇…」

「最近浮所と会ってないからさ…

なんかあったのかな、って心配で」

「…べつになにもないよ、」

「ほんと、？

前は毎日くらい

会ってくれてたのに」

…それは全部那須に

こっち向いてほしかったからだよ、

全部那須のための作戦だっただけ、

「急に会ってくれなくなると

心配するじゃん、」

「…じゃあ前もって

言っておくね？

大昇とはしばらく会えない」

「え…？」

「ちょっと色々忙しくてさ」

「え…週に1回だけでも

また出かけたりしようよ、」

「ごめんね、無理。」

「でも俺たち付き合ってるんじゃ…」

「ごめん、忙しいから。

またね、」

玄関のドアを閉めた。

大昇に構ってる暇なんてない。

大昇の役目も

終わったようなもんだしね、…

これからはもう

那須のことしか考えない。

早いとこ連れ戻して、

またあの部屋に閉じ込めるんだ。

それでまた俺だけのものとして、

可愛がってあげるんだ_______。

「楽しみだなあ…♡」