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Side.Naoki
．
一世の家に来て、
チャイムをならした。
「はい…
あ、藤井くん…」
俺を見た一世は
気まずそうに俯いた。
「ちょっと話したいこと
あるんだ、 いいかな…？」
「う、うん…
上がっていいよ、…」
.
「…一世、
この前はごめんね、」
「うん…大丈夫だよ、
全部僕が悪いんだし」
「…でね、
この前浮所と話したんだ」
「え…？何話したの…？」
「色々喋ったよ。
でさ、
浮所と話して思ったんだ」
「なにを…？」
「…一世と
別れよう、って」
「え…」
「…」
「何で、…？」
「一世のためにもって思って」
「…でも…」
「ごめんね、今まで。
一世のこと縛ってたよね、
ほんとにごめん…
前はひどいこと行ったのに、
…龍我くんと幸せになってね」
もう一世の顔を見るのも
少し辛くて、
家から出て行こうとした。
「っ藤井くん待って！」
「え…」
「…俺、もう
龍我とは会えないよ、
龍我も会いたくないだろうし」
「…でも一世が龍我くんのこと
好きならいっしょにはいれないし」
「…けどもう龍我とは
会うつもりないから。
俺には藤井くん以外誰も
いないんだよ…
1人でどうしたらいいかわからない…」
「…一世が俺に
そばにいてほしいなら…。
でも龍我くんとは
ちゃんと話した方がいいと思う、」
「でも…」
「このまま気まずいままでいいの…？」
「…それは…」
「俺は一世のそばにいるから、
だからちゃんと龍我くんと
話して」
「…うん、」
ほんとはそぱにいるのも
正直辛いけど、
一世のそばにいれるのは
きっと俺しかいないから。
．
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2020年2月4日 23時
