ひとりじめ 3〈Hidaka×Yuto〉 (ページ25)

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「浮所は那須くんのことが

好きでしょ？

で、龍我くんも那須くんのことが好き。

それで浮所は龍我くんのこと

邪魔だ、って思って。

で、一世が龍我くんのこと

好きだからそれを利用したみたいでね。

その那須くんのこと一世が

叩いたのは、

まあなんていうか理由があって…」

「理由…？」

「浮所が一世に那須くんと

会うように指示したみたい。

それで、

一世に龍我くんと付き合ってるって

嘘ついてって言ったみたいで。」

「浮所は何でそんな

嘘つかせたの…？」

「那須くんに龍我くんのことを

諦めてもらうためだって。」

「え…

…じゃあ一世くんが

俺のこと叩いたのも

浮所が指示したってこと…？」

「…それは指示したんじゃないみたい。

一世がなんか那須くんのこと

見たらちょっとイラッて

したみたいで…

自分の好きな人の好きな人だからって。」

「そう、なんだ…」

「…本当にごめんね、

那須くん、顔にちょっと

痕みたいなのがあるよね、

それって一世が叩いたところだよね、？

本当にごめんなさい、

傷つけて…

ごめんなさい、…」

「いや、そんな…

藤井さんが謝ることじゃないですし…

それに、一世くんが

俺に対してそういう気持ち

になるのはおかしくないし…

もう気にしてないので大丈夫です」

「そう、？

でもごめんね…」

「いえ、…」

「…もう今は浮所に

監禁されてないの、？」

「あ、今は龍我の

家にいっしょに住んでて…

なので監禁はされてないです…」

「そっか…

…あのさ、

ちょっと気になってること

聞いてもいい…？」

「え…なんですか…？」

「那須くんはさ、

浮所か龍我くん、

どっちが好きなの…？」