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Side.Hidaka
那須とあんまり
顔を合わせたくなかった。
昨日のことを思い出して、
那須にあたっちゃいそうだから。
暴力とかはしないけど…
でも那須のことは
大切だから、傷つけたくないし…
今日も１日中ずーっと
上の空で。
寄り道でもしたかったけど
やっぱり一刻も早く
那須に会いたかったから
家にすぐ帰ってきた。
「ただいま、…」
…え、？
那須の部屋のドアが
開いてた。
待って…何で、？
「、！」
そういえば俺今日…
鍵かけてなかった、…
しかも昨日帰ってきた時から、
いつもみたいに
那須を鎖で繋げなかったから
縛ってもなかったし…
玄関に置いといた合鍵も
なくなってる、…
…どこ行ったの、？
嘘でしょ…
「何でいないの…？」
那須を探しに行こうと
家から出た。
「浮所、？
どうしたの？そんな慌てて」
「大昇…っ
那須知らない！？
いなくなっちゃったの、っ」
「え…いないの？」
「何でっ、何でっ
何でいないの！？
どこ行っちゃったの！？
龍我の所！？」
「ちょ、浮所落ち着いて、」
「俺の、俺だけの
那須なのに、っ
誰にも渡さない、！
なのに何でっ」
「浮所、落ち着いて！
てかいつもGPS
つけてるんじゃないの？」
「那須が出かける時しか
つけてない、！
ねえ、那須！
どこにいるの！？
返事して、っ！！」
「浮所、１回家の中入ろ？」
「那須、っ！」
「浮所！？」
大昇の手を振り払って、
那須を探しに
街中走り回った。
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2019年10月28日 23時
