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「え、…と、…」
…なんて答えたらいいか
わかんなくて、
暫くの間、なにも言えずにいた。
「…帰ろ、」
「え…あ、うん…」
前を歩いていく浮所の
顔は見えないけど、
背中からなんだか
いつもと違う感じが伝わった。
.
Side.Taisho
「ほんとに腹立つ、!
むかつく、
むかつく…っ」
「…」
浮所が荒れてる。
家に来るなり
ずっと同じことしか言ってない。
「なんかあったの…?」
「ありまくりだよ。
てかやっぱり那須も
龍我のこと好きっぽいし…」
「そうなんだ、…」
「ほんとにむかつく、
俺は那須のことしか見てないのに。
那須にしか興味ないのに…
那須のことしか
愛してないのに…っ」
…それ俺の前で言う、?
俺浮所のこと結構前から
好きなのに…
いい加減気づいてよ。
「…もういっそ、
龍我を消しちゃおっかな〜」
「え、?」
「あはは、嘘だよ」
顔は笑ってても、
浮所の目は
笑ってなかった____。
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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年10月28日 23時