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Side.Ryuga






「かな、さし…?」






今のって、…







「きす…?」





「うん、そうだよ」






何で、?





そう聞きたいのに、




どうしたらいいかわからず、




声が出なかった。






ただ気まずい時間が




流れていくだけ 。





金指の方を見るのも




おかしいし、




またキスされたら…なんて




考えて、




違う方向に視線を移した。






…なんかさっきからずっと





あの人こっち見てるような、…?





なんかそんな気がする…







「え…?」






いや、ちがう。







「那須、…?」






うそ、





那須は俺が那須に




気づいたのに気づいたのか、





急いで走っていった。






…いつから見られてた、?






いや、でも。





ちょっと離れてる距離だから、




ほんとに那須か




わからない。





気のせいかも、…





なんて思ったのも束の間、




那須といっしょにいたんだろう、





浮所が走っていった那須を




追いかけずにこっちに




向かってきた。

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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年10月28日 23時

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