69 ページ19
Side.Ryuga
「かな、さし…?」
今のって、…
「きす…?」
「うん、そうだよ」
何で、?
そう聞きたいのに、
どうしたらいいかわからず、
声が出なかった。
ただ気まずい時間が
流れていくだけ 。
金指の方を見るのも
おかしいし、
またキスされたら…なんて
考えて、
違う方向に視線を移した。
…なんかさっきからずっと
あの人こっち見てるような、…?
なんかそんな気がする…
「え…?」
いや、ちがう。
「那須、…?」
うそ、
那須は俺が那須に
気づいたのに気づいたのか、
急いで走っていった。
…いつから見られてた、?
いや、でも。
ちょっと離れてる距離だから、
ほんとに那須か
わからない。
気のせいかも、…
なんて思ったのも束の間、
那須といっしょにいたんだろう、
浮所が走っていった那須を
追いかけずにこっちに
向かってきた。
234人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおそう* | 作成日時:2019年10月28日 23時