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やばい…!
「ごめん、龍我!
また今度かけ直す!」
〈「え、那須っ、」〉
急いで電話を切って、
スマホをポケットに入れた。
「那須ただいまっ♡」
ぎゅう、って浮所に抱きつかれた。
「お、おかえり…」
「さみしくなかった?」
「うん…」
「え〜 俺は那須といれなくて
さみしかったのに!」
…良かった、電話してたの
聞かれてないっぽい…
「那須、ちゅーさせて?」
「ん、…」
返事する間もなく
浮所は強引に俺の唇を奪ってきた。
「ん、はっ…////」
「那須…えっちしよ、…」
その言葉にも
なにも言えずに
ベッドに押し倒された。
.
深夜。
さっきまで可愛く乱れてた
那須は疲れきって熟睡してる…
起こさないように、
そっとキスをした。
「…」
眠ってる隙に、
那須のスマホをポケットから
取り出した。
パスワードは知ってるんだよね、…
「…へぇ、」
着信履歴を見たら、
見知らぬ名前が表示されていた。
「佐藤龍我…」
やっぱり帰ってきた時
聞こえた那須の声は
勘違いじゃなかったんだ、
"「ごめん、龍我!
また今度かけ直す!」"
龍我って誰なんだろ、
まぁ誰にしても…
「那須は渡さない…」
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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年9月10日 22時