358 ページ10
Aはエドが怒りに震えて
何も言わなくなってしまったのを見て
自分が気になった事を聞いてみる
『あ...あの...
ロックベルの夫婦の他にも
医術師の女性がいたんですよね？』
「あぁ！
その人にも沢山助けてもらった
僕 ロックベル先生に助けてもらって
元気になってから
その人と薬草を使ってお手伝いをしたんだ」
『薬草...
まさか クレイシー・ヴァレス
って名前じゃ...』
「キミも知ってるの！？
そうだよ！
とっても優しい女の人さ！
なんでも親切に教えてくれるんだよ」
Aは目を見開いて声を発した
『私の...母親です』
怒りで震えていたエドもAを見る
Aの声が震えていた
「お主の母親だったとは！
とても良い医術師じゃ
今はどうしておられる？」
『母は...
亡くなりました...』
「そんな！」
『母は...戦争に...
最期まで残ったのですか？』
また気まずい雰囲気が流れる
「お主の母親は...
夫妻が殺された時まで一緒にいた...
そのときは丁度他の患者の治療中で
出て来れなかった
必死に患者を押さえようとしていたが
なかなか止める事が出来なかった
しかしいきなり光が立ちこめたんじゃ
その瞬間 武装は落ち着いた
じゃが...
その後に軍の者がやってきて
連れ去られていったのじゃ
必死に抵抗していたが...無駄じゃった」
『そうですか...
ありがとうございます
エド そろそろ戻ろう』
「そうだな」
そして２人は足を進めた
するとシャンが２人に声をかける
「機会があったら
ロックベル夫妻と
医術師の母親に報告をしておいてくれ
感謝と謝罪を...」
―――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
