391 ページ42
ピナコは雨が降ってきたのに気が付き
空を見上げた
「ぐはっ!
かはっ!」
苦しそうな声が聞こえてエドをみると
跪いて嘔吐していた
「エド!
言わんこっちゃない...!」
ピナコが駆けつけて
エドの背中をさする
「は はぁ はぁ はぁ
―――っ!
かはっ!」
「もう止めよう」
「いや...」
エドはスコップを握り締める
「確認しないと前に進めないだろ
それに...」
“逃げたな”
ホーエンハイムの顔が頭を過ぎる
「逃げたたまるか...!」
そしてエドはピナコとともに土を掘り返し
Aも同じように違う場所で
土を掘り起こしていた
2人とも数分に一度
嘔吐を繰り返していた
エドとAは狂ったように土を掘っていた
そして...
ガツン
「『!!』」
エドとAが掘っていた土に
手ごたえを感じたのはほぼ同時だった
エドは急いで手で土を掘り
最初に手にしたのは髪の毛だった
そして駆け足でバケツに向かい
髪の毛を水に浸して
土を落とす
ピナコは不安そうな顔でエドを見つめていた
「ばっちゃん...」
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ