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コンコン
「ウィンリィ
入るよ」
返事をしないウィンリィ
アルはそれでも部屋に入ってきた
「もう!
いつもウィンリィや兄さんが先に怒るから
ボクは怒るタイミングを逃しっぱなしだよ」
ウィンリィが顔を上げた
「だって...」
“どうやらこの身体は眠る事が
出来ないみたいだ”
「元の身体に戻れるよね...?」
ウィンリィは起き上がり
枕を顔に押し付けて聞いた
「...ねぇ...?」
「...」
アルは何も答えることが出来なかった
暗い暗い空間
エドは光に向かって走っていた
「ハァ ハァ ハァッ
返せよ!
弟の身体!!
たった...たった一人の家族なんだよ!!!」
すると上から真理が出てきた
「帰す?」
「!!」
「何を言ってるんだ
弟をあんな身体にしたのは
お前だろ錬金術師」
「そう
キミも私と同じだ
エドワード・エルリック」
後ろを振り返ると
タッカーとキメラにされたニーナがいた
エドが黒い手に包まれていく
「エドワード...」
掠れた声が背後から聞こえた
振り向くとそこにはアレがいた
「こんな姿のままじゃ嫌だわ」
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