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手帳しか持ってきていなかったので
身軽なため全速で駅に向かって走り出すA
そして暗闇にAは消えていった
――その頃のアルたちは...
夜 泊まっているホテルにて
リンとランファンを加えて
４人で約束の話をしていた
「えぇっ！？
メシも睡眠も無しでずっと動けル！？」
「うん
この印さえ傷つけなければ」
アルは血印を見せる
「すごイ！
まさに不老不死じゃないカ！！」
「違うよ」
「え？」
アルを全員が見上げる
アルの姿はなんとも酷いもので
中が見えないように布で穴の開いた所を塞いであった
「爆弾付きなんだ...この身体...」
ウィンリィが不安そうな顔でアルを見る
「バリーが言ってた
本来他人の魂と肉体は相容れないもの
無理に入れれば拒絶反応が起きる
それが明日なのか
１０年後なのか
ボクにも分からないけど」
「そんな...
じゃ すぐにでも元に戻らないと...」
「いや...でも
身体がヤバくなったラ
他のものに魂を乗せ変えて
逝きつづけられないカ？
もしそうなら
今のままでモ...」
ウィンリィがそれを聞いて不安そうになり
アルを見上げる
アルは俯いて目の光が見えなかった
「痛みも感じなイ
食い物もいらないんダ！
便利でいいじゃないかその身体」
「いいわけないでしょ！！？
何も知らないくせに！！」
ウィンリィが怒った表情で立ち上がった
全員がウィンリィを見る
ウィンリィはアルを見て俯いた
「ごめん...」
「ウィンリィ...」
そう言って部屋を後にする
ウィンリィは部屋で明かりもつけずに
ベッドにうつぶせになって枕を顔に当てていた
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