時の翼 8【鋼の錬金術師】 (ページ36)

今日:37 hit、昨日:14 hit、合計:14,408 hit

384 ページ36

事件の後

２人の家に行くとそこには人でない者が

いたことは鮮明に覚えているピナコ

「どういう事だい？」

ピナコは身を乗り出してホーエンハイムに問い掛けた

「あれはトリシャじゃなかったとでも？」

ホーエンハイムは扉の向こうで

聞いているであろうエドの方を

目だけを動かして見た

「全く関係ないものを造って
あの子らは身体を持っていかれたと言うのかい？」

エドは壁にもたれてどの話を聞いていた

デンが甘えるように寄り添ってきたが

今はそれどころではない

エドは目を見開いてその話を聞いていた

――その頃のAも同じ話を聞いていた

エド同様信じられないという表情をして

その場で立ち尽くしていた

そして暫く固まっていると

徐々に思考か戻ってきて

『――っ！！』

足音を立てずに急いで部屋に戻った

Aは部屋に戻っても落ち着きがない

あの時の記憶をは鮮明に覚えてる

でも目の色髪の色までははっきりとは分からない

『確かめなきゃ...』

Aは手帳を取り出し

一枚紙を破って

ペンを取り出して走り書きをした

そしてメモを机において

窓を開けそこから飛び降りた