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――その頃のAは2階で




これからの予定を難しそうな顔をしながら考えていた




予定が大きく狂ったので無理もない




ベッドに座り手帳を見ながらブツブツ独り言




『困ったな...』




今日一日ホーエンハイムが家にいたため




不機嫌だったエド




ろくに話すらしていない




今は起きているだろうかと考えているA




起きていなかったら明日でもいいやと思い




相談に行こうと決めて



部屋を出た



階段を降りようとすると声が聞こえてきた




ピナコとホーエンハイムは昔からの




酒飲み仲間だったと聞いている




きっと2人して飲んでいるのだろう



なんだか難しい話をしているようで




立ち聞きするのも気が引けたが




話が一段落つくまではここにいようと思い




階段を降りるのを止めて




壁にもたれてしばらく待つことにした





「トリシャはずっと待ってたんだよ」




デンが何かに気がつき前に進んだ




ホーエンハイムがそれを目で追うと




閉めたはずのエドの部屋の扉が開いていた




その中にデンが入っていったのだ




再び目線をピナコに向けて話を続ける




「ピナコ
息子達が練成したのは
本当にトリシャだったのか?」




「え?
言っただろう?
人の形をしてなかったって
あれをトリシャとは...」



ピナコは首を振って否定した




「いや
そうじゃなくて...
例えば瞳の色
髪の色」




ピナコが記憶を掘り起こすように




ホーエンハイムを見ている

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作者名:いちご牛乳 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2022年2月22日 18時

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