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『多分あの人たちの部類だと思う
母は 処刑前日
“キメラが死んでしまった”と言っていました
それが原因なんだと
一つ私の中で解決しました
でもそれだけでなぜ
処刑にされなきゃいけないのか分かりません
あらゆる資料に目を通しました
真実は
母と父の手帳に書いてありました
父の手帳には
“私はこのアメストリスの
重大な秘密を知ってしまった”
母の手帳には
“アメストリスがおかしいことに気がついた
人間を対価にキメラを練成する
これよりも裏のアメストリスの事情を
私は知ってしまった”
...と』
「裏？」
『これ以上は
どこを捜しても書いていませんでした
私の両親は
アメストリスの何かを知ってしまった
そのせいで殺されてしまったのではないかと
仮設を立てました』
「何かを知った...」
エドはまたもや考え込む
一瞬 その場が静まった
「...さて
これでかなりの情報が出揃った
准将殺しと
Aの両親の処刑の
真相が分かれば
状況も変わるさ」
「お主の冤罪は
我々が晴らしてみせる」
アームストロングはへこんでいるロスに言った
「ヒューズち...准将
本当に死んじまったんだな...」
「これから
どうするつもりだ？」
“自分達が納得する方法で
前へ進みなさい”
グレイシアの言葉が頭を過ぎった
「禁忌を犯したオレたちに
協力してくれる人がいる
怒ってくれる人 支えてくれる人がいる
元の身体に戻ろうと約束した弟がいる
笑顔で隣にいてくれる妹がいる」
エドは右腕を握り締める
「そして
後戻りは出来ない
だったら前に進むしかないじゃないか
誰一人失わない方法で
もし誰かが犠牲になりそうになったら
オレが守る
難しい事かもしれない
自分の身ひとつで精一杯なのに
他人まで守ろうなんて
傲慢かもしれない
でも 今のオレにはこれしか思いつかない
だから進むよ
前に」
エドの瞳はとても強い目だった
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