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ザザッ!
ドッ!!!!!
「ガ...ッ!!!」
ハボックの背後の地面から鋭い爪が伸びて
腹を突き刺していた
咥えていた煙草も地面に落ちる
爪が腹から抜かれた
それと同時にハボックは地面に倒れる
「ハボック!!!」
「...カハッ!」
腹から血が吹き出して地面に突っ伏した
背後から気味の悪い
人の形をした皮膚の無い肉が立ち上がり
徐々に再生してゆく
「ハボック!!しっかりしろ!!」
ハボックは動かない
「駄目よ
もう助からない」
「いや」
ロイはハボックの使っていた銃を構えて撃つ
「無駄よ!
まだまだ私は死なない!」
ロイがラストの腕を踏んで
上にまたがった
そして胸にある賢者の石へと手を突っ込む
「助ける方法ならここにある!!!!」
「うがっ!!!」
ラストは動きを止め
そのまま砂となって消えていった
「治療に使わせてもらう」
ロイはハボックの所へ
「医療分野の錬金術は専門外だが
この石の力で底上げすれば...」
持っていた賢者の石の回りの肉が増幅して音をたてた
「!!」
振り向くとそこには
目玉がギョロリと剥き出しになり
皮膚が再生されていない
骨と筋肉の身体がこちらを見ている
「レディの胸元に手を突っ込むなんて
紳士のすることかしら?」
そして再生された爪が
ロイの横腹を突き刺した
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