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重い空気が漂う



「ごめん A」




『え...?』




今まで伏せていた目をエドに向ける




「あの時オレ狂ってた
どうかしてた
Aを殴り飛ばすなんて
その包帯...
ごめん」





エドは頭を下げた




そんなエドをじっと見ているA




『...大佐から...
聞きましたよね
“あの時の約束を守る”って
約束...覚えてますか?』




「覚えてる」




Aの声は今も震えていた




それに今エドとの会話は敬語だった




それを聞いたエドは唇を噛み締める




「...本当の兄弟の絆は深い
自分はエルリックと名乗るけど
他人が入れるものじゃない
特にオレたち兄弟は絆が強いから
だから邪魔になった時は突き放して
って言ったな」





『そうです』




暫くの沈黙が流れる




『正直言って...
今 あなたの眼を見ることができません
怖いんです...』





「怖い...?」





Aは震える身体を抱きしめて俯いた




『怒り狂った...獣の眼...のようで...
私の大嫌いな...
過去の 記憶を思い出して
怖いんです...
私とお母さんの最後の別れの日
怒り狂い空腹に満たされたお腹
そんな中 目の前に私と母がいて...
あの時の貴方の瞳は
大嫌いな瞳そっくりでした...!』




エドは立ち上がりAに近付いた




Aは座っているので逃げられない




Aの前でエドが座った

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作者名:いちご牛乳 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2022年2月22日 18時

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