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『っ！！！』
Aは大きく目を見開いた
しかしあるがそれに気がつき急いで押さえにかかる
「だめだ 兄さん！！
落ち着いてっ！！」
「これが落ち着いてられっかよ！！！」
『アル...
エドを離して』
「え？」
ここで私を殴るのなら
私は...
私はこの２人からさよならしなきゃいけない
エドが突き放すのなら
それでいい
あの時の...約束...だから
『アル
エドの手を離して』
アルがAの方を見ていると
エドがアルの腕を振り解いた
「兄さん！！」
そしてまっすぐAの方へエドが向かう
Aの目の前にきた瞬間
エドはAを突き飛ばした
ドゴッ！！
『ぐっ...』
Aはそのまま壁にぶつかった
「兄さん！！
なんて事するんだ！」
「アル！行くぞ！」
「でもAが」
「いいから行くぞ！！」
エドの表情は
怒りそのものだった
『...ア...ル...
行って』
「でも」
『私なら...大丈...夫
だから...
行って』
「大丈夫じゃない！」
『行って...』
「A！」
『行って...っ
お願いだから...行って...ください
お願い...』
「A...」
Aが手を伸ばしてアルの背中を押した
『エドが呼んで...ます...』
「...っ」
アルは押し黙ってエドの方へ走っていった
静かになってからロス少尉が口を開いた
「A...ちゃん...」
『ロス少尉...』
Aは座り込んだまま
そこにロス少尉が側によってきた
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