時の翼 7【鋼の錬金術師】 (ページ40)

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「と...」

エドとAの目が合った

Aはまるで恐ろしいものを

見るかのような目だった

『いや...私っ！』

Aはおもむろに駆け出す

「あっ！姫さん！」

「我輩に任せよ！」

Aは走る

しかし

ガシッ！！

『！？』

アームストロングがAの腕を掴んで

止めに入った

『アームストロングさん！？
や...っ
離して下さい！！』

「A殿
ちょっと話があるのだが」

『...？』

Aの動きが静まった

「ブレダ少尉！エドワード・エルリック！
先に行ってくれぬか？」

「！
分かりました
例の店で待ってます」

ブレダは何かに気がついて

エドと一緒にその場を立ち去った

２人が見えなくなってアームストロングが聞いた

「これで落ち着いただろう」

『知ってるんですか？』

「話は聞いている
兄弟には話すなと言ったが
他の者には話すなとは言っていないからな
だそうである」

『......』

Aは一瞬ため息を漏らす

『私は...
これについて行かないと
いけないのでしょうか』

「あの男の命令でな
それには逆らえまい」

『分かりました...
命令には従います』

「...」

Aの強張った顔を見て

アームストロングは心を痛めた

そして２人は“例の店”に急いで向かった